20210331「強くなりたい」

伸びまくってプリンになっていた髪をようやく染め直した。つよい仕上がりになって最高。

染めている間お店に置いてある漫画を読ませてもらうことが多いんだけど、今日はついにチェンソーマンを読んだ…。4巻まで読んだ。そしたらマキマさんがカッコよすぎた。いつでも悠然として、動揺せず、笑みを絶やさず、どこにも隙がない姿に一瞬でメロメロになっちゃった。マキマさんの色気の根源は、強さだ。

私も強くなりてえな。もっと強ければマキマさんのように、背筋を伸ばして真っ直ぐ立ってゆっくり歩いて余裕を持って生きられるのに。余裕は強さからくるという理屈自体は今までもよく語られてきたことだし、言葉の上ではわかっていたのだが、マキマさんを見てようやくちゃんと理解できた気がする。(マキマさんが見た目だけなら”普通の若い女性”なことが、フィジカルの強さが精神的な余裕を担保することの実証としてよりリアルだったのかもしれん)

一方では、派手な色に髪を染めたり、派手なメイクをしたり、かっこいい服を着ている状態を「強い」と称することもある。まさに今日の私は髪を染め直したので強い。でもこの強さって、何?

私は「強い」格好をする意義を「部族が化粧をするのと、ヤンキーが見た目から威嚇をするのと、私が服を着る理由は同じ」とよく言ってる。一言でいえば「ナメられんように」だ。一つに、自分がかっこいいと思う服を着れていることで発生する自己肯定=内なる強さ。もうひとつに、予め着飾って威圧しておくことで余計な接敵を避ける効果=外なる強さがある(金髪にするとナンパ減る論)。この外なる強さとはすなわち、着飾った分だけ”虚空の強さ”が生まれていると言える。私はそれに預かっていたのだ、今まで。でもこれ実は、部族とヤンキーはフィジカル的な強さもちゃんと持ってる存在なんだよな。つまり実際の強さと虚空の強さどっちも持ってる状態。でも私はよ。実際の強さが1ミリもないからよ。見た目で強くなったとて、内側に何にもないのよ。完全な見せ掛けってこと。なあ、怖いだろ?心許なさすぎるよ。

いやいや、気持ちの強さや着飾る意識も大事なことはわかっているのよ。でもちょっと、マキマさんを見ちゃったから。あの人に至っては強すぎて着飾る必要すらないっていう。私と対極の存在?自分にはフィジカル的な強さがひとつもないということへの不安感が凄まじいよ今。見た目の強さからくる気持ちの大きさと、実際のフィジカル面の実力とのギャップに初めて目がいってしまってる。その溝をなぞり出したらもうどうしようもないのに。じゃあどうすんの?だったら強くなるしか、ないやろ。強くなりてえな。

というか思えば一人暮らしを始めた頃から、東京の街を1人で歩くようになった頃から、漠然とごくわずかな不安が頭にずっとあるんだよな。

「今誰に襲われてもわたしは喧嘩で勝てない」という不安感が。

「急にヤンキーに絡まれたら」「急に暴漢に襲われたら」「変質者に捕まったら」「通り魔とかきたら」とか(私が想像力豊かすぎ被害妄想すごすぎキモ人間なんじゃないの?という話は一旦置いておいて)常になんとなくそういうこと考えてる気がすんだよね。

そうなんだよ。怖いよね?東京には狂ったジジイとかストーカーとか変質者とかヤバいのがいっぱいいるって聞くよ?そのどれに襲われても絶対に勝てないどころかきっと反撃すらできないんだよね。戦ったことが人生で一度もないから。それってめちゃくちゃ怖いよね?

なぜ怖いかって、自分が弱いからだよね?

こういうのになんとなく怯えながら生きる羽目になってるのは女だから!との見方もあるが(いや多分大体正解だけど)でもさ、マキマさんは。女でもなんでも、強ければあの余裕を持てるわけだから。やはり怖いのは自分が非力だからだ。精神の強さだけでは足りないものがある。肉体だ。強くなりてえ。

そんなわけで今、人生で初めて「フィジカル的な強さからくる余裕」が欲しくなっているんですよね。

そんでどうせ強くなるなら自主的な筋トレやジムだけでなく何かしらの”技”や”術”を心得たいという気持ちもすでにある。え?これってヤバいですか?中二病すぎ?そもそも今まで書いてきた考え方全部、もしかして全員中学の時に通るやつすぎ?でもしょうがないじゃん…”今”これになっちゃったんだから…

だって筋肉がついてもそれの扱い方が分からなければ「襲われたときに対応できない」という不安は拭えない気がするんだよな…力だけあっても使い方を知らないとほら、ゴンとか最初そうだったし…。

どうやって強くなろうかな。こんだけ書いておいて実際に自分が何かを始めるビジョンは全く見えていないですが。続けられる自信がマジでない。でもとりあえず、女にもおすすめの護身術があれば教えてください。

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