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ヨーロッパで出会った男女ラグビーの意外な関係性

こんにちは。

試合が終わって、オフが2日、さすがに練習は軽めかなと思っていたら、
ばちばちのコンタクトで、試合形式もあり、
こちらのチーム、選手のタフさに驚いているところです。

みんな「疲れたぁ」って言いながらめっちゃ走るから!
ゆーといて?!
いつでもエンジン付けとかないと、アイドリングストップなんてしたら
置いていかれます。

そんな今日の足がこちら。

太ももの上、熊かなんか通過した?

ってラグビーあるあるですね。
こんなのは日常茶飯事です。強くなるわほんと。

とそんな近況は置いといて。

今回はこちらに来て色んな場面で感じる、
男子ラグビーと女子ラグビーの関係性
について書きたいと思います。

日本にいた時の感覚と少し異なるなぁと思う場面を。


男子チームの選手が個人的にスキルを教えてくれる

先日のこちらの記事↓

でも紹介したのですが、
私の所属するEaling Trailfinders(イーリングトレイルファインダーズ)は、
男子のトップチームと女子のトップチームがあり、
それぞれグランド、クラブハウス、ジムを共有しています。

時間で分けられているので、一緒に練習をすることはないのですが、
たまに両方がオフの時にジムやグランドにいくと
自主練をする男子選手に会います。

それでこの前はジムであったPRの選手に
姿勢や大事なポイントを教えてもらいました。

その時の写真がこちら

「またどうだったか教えてね!」
「同じ会場で試合がある時は見てるね!」

とすごく親切に教えてくれました。

私だけでなく他の選手も、
キックのセッションを週1回決めて一緒にトレーニングしているとか。

もちろん誰かに言われたとか、契約ではなく、
Just for helping (助けたい気持ちだけ)
だそうです。

同じチームに男女クラブがあることの利点でもあるし、
歩み寄って一緒に考えてくれることが、とても新鮮でした。


一緒に高め合っていく、チームを盛り上げていこうという思いが良い!!

男子大学生に女子ラグビー選手がコーチングする


これも、驚いた出来事です。

同じチームの女子選手が、
「コーチングしに行くの一緒に行かない?」
とのことで、一緒に行ってみたんです。

小学生とか、アカデミーの子達かな?
と思ったら、

男子大学生チーム!!!
19歳から23歳の大学のクラブでした。

え?!この世代?!と驚き。
日本じゃ想像できない。
大学のチームに、女子選手が?!考えられない。

どうなるんだろうと思っていましたが、
セッションの中で、私や女子選手がフィードバックすることにも
積極的に聞き、私たちが提案するルールもしっかりと守り(当たり前か?)
練習が終わった後には、握手して
「今日はありがとう🤝」と。

まじか!!!

私も英語でのフィードバックに少し緊張したけど、
選手としてもコーチングとしても勉強になったし、
とっても楽しい時間でした。


大会の大トリが女子の決勝


前々回にこちらの記事で紹介した、
フランスで行われた世界大会、RHC。


この大会の中で行われた、7人制のラグビーの試合。
男子の部、女子の部がある中で、最後の大トリ2試合の順番が

男子決勝戦 →  女子決勝戦

この順番だったのです!!!
私はこの順番を聞いてめちゃくちゃびっくりしました。

思わずスタッフの方に「え、女子が後ですか?」
と聞きましたが、大会関係者は
女子にトリを飾ってもらったらきっと盛り上がるよね!」と
言ってはったみたいです。

そんなの初めて聞いた…

そういえばこの大会あらゆるところで、
男子だから、女子だから、という区切りはなかったです。

綱引きなども男子対女子や、混合チームを作ったり。
空いた時間も男女、チーム関係なく遊びます。

みんな世界中、どんな文化や思想、習慣を持っていても
ここに集まったのは「みんな同じ14歳、15歳の子たち」
として進んでいたのが、印象的でした。


女性のヘッドコーチであること

私の所属するチームのヘッドコーチ
(こちらではdirecter of rugbyと言いますが)
は女性です。そこに、
▪️スタントコーチ4人
▪️ラインアウトコーチ1人
▪️スクラムコーチ1人
▪️S&Cコーチ2人
▪️メディカルスタッフ4人
▪️分析スタッフ3人
▪️チームマネージャー1人
そこに選手40名ほど。

これが全員ではないですがこんな感じです!


日本での男子ラグビーリーグワンの企業チームくらいのスケールで、
そのトップが女性です。

スタッフは半分以上が男性。

大きな責任がのしかかるそのポジションに、
決断力と知識、情報、行動、細やかなケア、豊かな感情を持って就いているようにみえます。

女性がヘッドコーチをしているチームは、
数えられるほどしかないように感じます。

昨年行われた女子のW杯ニュージーランド大会では、
参加国の中で女性がヘッドコーチをしているのは、日本チームだけだったそうです。

世界中でもまだまだ少ない女性ヘッドコーチが率いるチームで
プレーできていることは、今後女性が活躍する社会を目指す中で、とても貴重で学びの多い日々に感じます。


こんな感覚は初めてで。


こちらに来て実際に出会った場面を書きました。

自身がこれまで生きてきた環境からくる感覚なのか、
全てがとても新鮮だったんです。

男子選手が純粋にスキルを教えてくれたり、
私たち女子ラグビー選手の意見やコーチングを受け入れたり。
女子ラグビーが盛り上げてくれると感じてくれたり。

それらの事実は、女子ラグビーをより価値のあるものにしてくれるような感覚になりました。

自分の取り組むことには自分で誇りを持って、
周りの人に価値を設定されることではないけれど。
これまでどうしても女子は「二番手」だったように感じていたところが自分であったのだと思います。

でもそうじゃない。


やっぱり私たちもできる。
誰かに勇気や感動を、そんな影響を与えることだってできるし、
何かを生み出したり、変えたりすることができると、
そんな自信を与えてくれるような出来事でした。


また、気づいたことがあれば書きます!








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