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たった1週間。異国の地で人々の心を掴み、ジャパンコールを起こした中学生の話
こんにちは。
まだまだフランスでの思い出に浸っています。
何に浸ってんの?!という方は
以下の私がフランスで参加した大会についての記事をご覧ください。
今回はラグビーヘリテージカップで帯同したチームの
「中学生から教えてもらったこと」を書きます
それも題して、
「応援されるチーム、愛されるチームになるために大切なこと」
↑これってよくチームがシーズンの最初に目標や目的を決める時、
よく出てくる案だと思います。
’’地域の人たちに愛される、応援されるチームなろ!’’
的な。
それを今回日本の中学生が異国の地で、体現しました。
見事に。
なぜ、何が起きたの?を書いていきたいと思います。
まず結果、愛されるチームとは何が起きたか
まず、「応援されるチーム・愛されるチームを体現した」とは
何が起きたかを先にお話します。
ラグビーセブンス部門で、あれよあれよと勝ち上がり
準決勝、決勝進出を決めてからというもの。
会場内で通りすがる人からとにかく
「日本勝てるよ!」
「私は日本を応援してるよ!」
「決勝何時からなの?絶対見に行くわね!」
「相手はこうだけど、こうしたらいいよ!(とアドバイスまで)」
と、他国の選手、コーチから声をかけられまくりました。
「ありがとう!応援してね!」と言いながら内心、
「なんでこんな応援してくれるん…?😳」
と正直不思議だったんです。
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そして迎えた決勝。相手はニュージーランドのチーム。
試合前はハカをしてくれましたが、
迫力、目力、ポテンシャルはここまでの試合ですごすぎた。
試合中私はビデオ担当だったので、観客と一緒に試合を見守る形だったのですが、
試合開始直後から始まったのが、
「ジャーポン!!!ジャーポン!!!ジャーポン!!!」
という会場全体からのジャポンコール。
え、ここ日本やっけ?
今この村にいる日本人って、
私たちチームの16人と、通訳の方、合わせて17人やんな?
と確認したくなるほど。
文章はネタバレになっちゃうけど、
動画でジャポンコールがわかると思います!
RHC決勝戦のジャポンコール🇯🇵「日本の選手達がいつでも元気にボンジュール!と挨拶する姿、話を聞く姿勢、物や人に対するリスペクトの精神がこの応援を呼んだ」と後から聞いて。応援されるチームであるために大切なこと、改めて彼女達から学びました。まずは自分から挨拶🙋 pic.twitter.com/XdgxVFXSpR
— 玉井希絵/Tamai Kie (@rikiet24) September 11, 2023
日本がトライしようものなら、
会場大盛り上がり、トライしてなくてもラインブレイクしたら
もうお祭り騒ぎ。
それを煽るかのように、会場の司会者もハーフタイムには
「日本を応援してる人ー!!!🙋」
「ウェーーーーーイ!!!!!」
との掛け声まで。少し気まずくなるほどでした笑
本当に会場が一体となって日本を応援し、
優勝した後も、
「本当に嬉しい!おめでとう!」
「日本は素晴らしいプレーをしていたね!」
と声をかけてもらい。
そんな不思議なほどの空間になっていました。
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たった1週間で「応援される、愛されるチーム」になったことを
肌で感じました。
では彼女たちは何をしたのか?
「会う人、通りすがる人全員」に笑顔で自分から挨拶
今回参加した中学生の選手たちはの英語力は、
「日本で勉強している中2、中3だな」という感じでした。
(詳しくは書きませんがそういう感じです)
ただ、フランス語での挨拶、
「ボンジュール(おはよう、こんにちは)」
「ボンソワ(17時以降使えるこんばんは)」
この2つをゲットした選手はとにかく通りすがる人全て。
本当に全員に自分から大きな声で、
「ボンジュール!!!」
と挨拶するんです。みんな。
相手がフランス人でもそうでなくても、どんな年齢でも
大会関係者でも、一般の観光客にも。
一人残らず挨拶していました。
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一緒に帯同していると、
あまりにもその声が大きかったり、勢いが良すぎて
苦笑いしてしまうくらいだったのですが、
あとから大会関係者や応援してくださった方と話していると
「日本チームの子たちはいつも笑顔で挨拶してくれて気持ちがいいの」
とのことでした。
まず第一印象で心を掴んでいたんですね…
話を注意深く聞くこと
今回の大会は世界1200人が集まっており、
一斉に行動することがとても難しい場面がたくさんありました。
司会者が、マイクで
「Please be quite!!!!!」
「Silent please!!!!!」
と一生叫ぶ。そりゃ大変だ。
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そんな中日本の子たちは、
司会者の指示や話に耳を傾け、
話さずに待つ。周りに静かにすることを促す。
話始めたら、何を言ってるかわからなくても
とりあえずはその人の方を見て話を聞くことができていました。
学校では座って話を聞くことに慣れている子たちだからかな。
それも、前回の記事では良し悪しに感じる部分もありますが、、
日本の教育システムからくる習慣と彼女たちの真面目さで、
大会関係者の方たちはとても助かったようでした。
物や食べ物を大切にすること
選手みんなが寝泊まりしたのは大きなテント。
そこにエアベットを並べて共同生活を行うというものでした。
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大会側が用意してくれたテントやベット、
また撮影に使うiPhoneなどの機材を含め、
大切に壊さずに使うことができていました。
(iPhoneをバリバリに割ったチームやベットを外に投げ出すチームもあったとか)
また、今回大会側から、食べ物についても
「なるべく残さないように、世界中で飢餓で苦しんでいる子もいるんだよ」
という教えがあり。
選手たちは、慣れない食生活の中でも
食べられなさそうなものは「少し」と配膳の際に声をかけたり
選手同士で助け合い、残さない努力をしている姿も。
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配膳係のボランティアの方も決勝戦を見に来てくれ、
「チーズを配膳する時いつも笑顔なの!」と
ここでも心を掴む行動を取れていた彼女たち。恐るべし。
結論・当たり前のことを徹底できたこと
彼女たちが1週間続けて、
異国の地で人々の心を掴み、
見事に「応援されるチーム」になった。
その裏側にあったのは、
小さい習慣で当たり前のことでした。
長々と書きましたが、
ほー!という内容ではなかったのでは。
私もです。
でも、これ全部自分はできているのか?と思った時
出来てないって思ったんです。
自分から挨拶だって知らない人も全員には出来ないし、
人の話も、自分の意見や考え、自分が話したくなると集中出来てない。
本当にこの全く意外性のない普通の行動を
抜かりなく続けられると
それを見ている人が必ずいて、心を掴むのだと。
彼女たちの行動、この結果から学びました。
大人になればなるほど、
難しくなるのかもしれないです。
チームづくりや、個人の人間力として、
私も大切にしたいなと思いました。
教えてくれてありがとう、みんな。
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