うさぎのうたたね展 vol.1
2月23日から始まった、うさぎのうたたね展
早いもので残り2日となりました。
この展示は、動物との暮らしについて常日頃考えている私が今一緒に暮らしているうさぎバンくんと出逢い、ちいさな動物うさぎが心穏やかに、安心して眠れる場所への願いを込めてはじまった企画展。
企画に賛同してくださったひるねこBOOKSさん、うさぎと暮らしていた方や、うさぎの魅力的な絵を描く方たちで今年は４人で開催しています。
卯年の今年、うさぎのイベントなども数多く開催され、”うさぎ”を目にすることが多くなります。その中には、簡単に飼える動物として紹介される機会も増えています。それは、決して簡単ではない”うさぎ”に気がついた飼い主による飼育放棄が増える年を意味しています。
簡単な動物などこの世にいないこと、そしてちいさな命への尊さを
感じていただけるきっかけになればと思っています。
その想いを込めた今回の展示作品をご紹介します。
DMの絵にもなっている、この展示の意味をも表す絵
うさぎと暮らしている人はわかると思いますが、綺麗好きのうさぎは自分で顔をきれいきれいします。その姿がまるで、ねがいごとをしているようで愛おしいのです。 青い鳥にねがいをするうさぎは、自分の幸せよりも私たちの幸せを願っています。自分が幸せになるためには、周りが幸せである必要があることをうさぎは知っています。
うさぎの日々を描いた作品。"うさぎは感情がない、目が怖い、なつくの？"
そんなことを耳にしたり目にしたことがあります。
そのたびに、とても悲しい気持ちになります。感情がない動物はこの世にいるのでしょうか？ 表情、しぐさ、瞳、毛色、すべてが日々違うのです。もちろん感情も性格も、環境で変化していきます。とてもちいさい動物ではありますが、おおきな存在です。12年間365日一緒にいますが、毎日新しい発見があります。
メリーポピンズが雨の日に絵の中で遊ぶシーンから着想した作品です。雨で遊べないわ！と悲しむ子供たちに、じゃあ絵の中で遊びましょう！とぴょんと中へ入るのです。あまりに可愛いこのシーンは、子供の頃に見てから今でも幸せな気持ちでいっぱいになります。
動物と暮らしたくても暮らせない、お月様のあの子に会いたい、など全てを叶えてくれる場所。たとえ現実の世界でちょっと辛いことがあり落ち込んでいる時も、この絵の中へ行けば楽しい気持ちに溢れることができる。
いつでも、ぴょんと飛び込んでほしい。
そこでは、幸せを結ぶリボンの中で沢山のうさぎたちが心から安心して遊んでいて、やわらかい湖には愛しあう白鳥とその奥には傘が、メリーポピンズもこの奥で待っています。現実逃避は時に人を救います、そんな絵でありたいです。
また、こちらは本当に飛び込めるような大きなサイズの絵になっています。
細部まで見ていただき、日々新しい発見を楽しんでいただけます。
13日16時まで、ひるねこBOOKSの店頭・オンラインで展示販売しています
いつかうさぎと暮らしたい いつか動物と暮らしたい
そんな想いを子供の頃に思っていたことはありませんか？
その気持ちは永遠に尊く、心から純粋な想いです
うさぎのぬいぐるみが動かないかなぁ、ぎゅっとしたら動くんじゃないかな
でも動かなくても大好きだよ
そんなことを子供たちは思っているかもしれません
大人になっても同じで、大切なものをぎゅっとした柔らかい気持ち、お守りのような瞬間を描きました
うさぎが足をのばして寝ている時は 安心しているとき
目をとじて ここは大丈夫 ゆっくり眠れる場所
その姿をみれると わたしたちは幸せな気持ちにつつまれます
その姿はまるで大好きなりんごのよう
寝ているだけで可愛くて 可愛いだけでご褒美をあげちゃいます
そんな毎日をうさぎが好きな人たちはきっと過ごしています
うさぎはどんな色だと思いますか？ うさぎは何種類いると思いますか？
わたしはうさぎと暮らすまで、あまり知りませんでした。犬に犬種があるのと同じで、うさぎにも種類も毛色もたくさんあります。どの色もアートのように美しくてまぶしい。好きなものを描き出すと永遠にとまらないのですが、この中に埋もれたい。ふわふわもふもふやさしい世界です。
うさぎは本当にあまい香りがします。ホットミルクのような、あまくてやさしくてほっとするかおり。猫吸いという言葉がありますが、うさぎは吸うというより香る。アロマのように部屋に癒しの香りを届けてくれます。
カモミールとミルクとハチミツ
とくべつな夜に甘く香る美味しいお茶
このお茶をいただくときは、うさぎを想像します。はちみつを入れて交わる様子から、美しい花が咲きうさぎたちが踊るのです。
2023年 酉年から卯年へ
女の子がぴょんと新しいステップをする希望と願いを絵にしました
良い年になりますように…と願うとき
大きなことは望まない１％でも去年の自分よりがんばったらそれば素晴らしい年だと、うさぎのぴょんと跳ねる姿をみてふと想い描きました
少しでもあたらしいことをはじめようと思っている人たちのもとへ
うさぎはそっと寄り添います
何度でも見ていたい寝姿、手を枕にして、たまにプスプスいいながら眠るうさぎ。毛の一本一本が愛おしく、水彩で本当に何重にも重ねて描いています。この絵が売約後に気に入ってくださったお客様とお話をしていましたが、犬と暮らしているが全く同じ気持ちだと。どんなに何かしたいことがあっても、テレビを消して、起こさないように、そっと見守っていると涙を流してお話してくれました。その気持ちがこの小さな絵から伝わり、動物の垣根を超えて分かり合える幸せを感じました。
この2週間半、動物を好きな方達が連日来てくださりとても嬉しいです。
わたしは、うさぎ好きは勿論のこと、うさぎと暮らしていない方にも届けていくことを課題として常日頃絵を描いています。
そうでなければ、動物を守ることはできないと感じています。
わたしの力はまだまだささやかではありますが
この展示を楽しんでくれた皆様から幸せが繋がることを希望としています。
うさぎのうたたね展は、13日月曜までですがぜひ絵を実際にみていただきたいです。４人の作家の素晴らしい作品が並んでいます。
最終日には、サタケシュンスケさんレーナキソネン、そして私の３人で皆様をお待ちしています。
そして、この展示は毎年続いていきます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
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