【寝ても覚めても】
ゾッとした。
地元の友達も、身近な友人も変化するのに一人だけ時間から見放されたように全く変わってない。彼女はきっと、自分以外に目がいってないからいつも人伝いで変化を耳にする。
『時代は…周りは朝ちゃんと違って
ちゃんと進んでんねやで』
『形あるものは必ず壊れるからなー』
出てくる言葉がすごく引っかかる。
ふわ〜っとした柔らかいラブロマンスね、大体構成やオチの想像もつくなーって怠惰さえも感じたけど驚くくらい刺激物だったし、カンヌの評価がつく理由が分かった。
人間関係はゆっくり大切に蓄積しないと作れない、そして一瞬で雪崩のように壊れる(壊せる)んだなって、もう観てるこっちは色々と空っぽになっちゃうよ。こっちが付いていくのに必死。
亮平と朝がトーストを食べてる、あたかも夫婦のようなシーンと大事な藍色の食器が割れるところが印象的だった。
伊藤沙莉はじめ、取り巻く俳優陣が結構強めだから、唐田えりかのこれくらい水彩画みたいな淡い色がちょうどいいかなって。
【私は謝らない。もしも私が謝れば、彼はあの時の愚かな私を許してあげなければならないから。】
別の小説を読んだ時、ごめんはいいよの強要か…と胸にぐさっと刺さった記憶があってそれも蘇った。
まさに、寝ても覚めても、だよ本当に。
朝、相当頭おかしいよ