【ミッドナイト・イン・パリ】
〝神様はきっと、
不協和音をチューニングするキッカケを
しっかり与えてくれる〟
「もっと昔の年代に生まれていたら
アナタ幸せだったのにね」
過去という美しいロマンに生きる男と、
ダイヤの結婚指輪やアンティーク家具と
現実的に控えた結婚生活に夢膨らます女
婚前旅行でのパリで彼女と喧嘩、
ひょんな事から憧れを抱いた時代に
幾度もタイムスリップする機会をもらったギル。
ヘミングウェイやダリ、ピカソと
1920年代の名だたるアーティストと会い
心が強く惹かれていく。
タイムスリップは幾度とできた。
結局、恋い焦がれたその時代の女性は選ばず
そして現実の彼女への思いは
実はいつもうわの空だったことに気づく。
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オープニングの何気ない風景
爽やかな朝。
雨が降れば止むのを待つ人や、色とりどりの傘。
止んで濡れたレンガに反射する光、
幻想的な1日の終わりの空
何事も無かったかのように過ぎるパリの1日
あまりウディアレン恒例のブラックジョークはなく、比較的見やすい作品。
万人ウケの分類に入るけど
やっぱり霧がかりながらも、結構ピリッとくる。
憧れ(dream)を追いかけても実は掴めない。
大好きな年代で
恋い焦がれた存在ができたものの
すがったままではいけないと気付いた。
「現在って不満なものなんだ、それが人生だから」
ちなみに欲を一つ手放したら、
ご褒美が待っていたりする。
伸びかけのブロンズに
デニムとスニーカーのレア様!
本当、最高に可愛い。ここ大事。必見