
延長しても大丈夫?育休を延ばすメリット&デメリット
出産後、育児に専念するために取得する育児休業。その期間を延長するかどうかは、ママさんたちにとって大きな悩みどころですよね。育休の延長は、家族のライフスタイルやキャリアに大きく影響します。
育休を延ばしたときに起こりうるメリットとデメリットを詳しく解説します。
育休延長とは?
育児休業は、法律上、子どもが1歳になるまで取得できる制度ですが、特定の条件を満たせば最長2歳まで延長することが可能です。以下のようなケースで延長が認められます。
保育園に入れなかった場合
配偶者がケガや病気で育児が難しい場合
その他、家庭の事情で育児が継続して必要な場合
育休延長を検討する前に、自分が延長の対象になるかどうか、会社や自治体に確認しておきましょう。
育休を延ばす4つのメリット
1. 子どもとの時間を十分に確保できる
育休を延長することで、子どもの成長を身近で見守ることができます。
特に、1歳から2歳の間は言葉を覚えたり、歩き始めたりと発達のスピードが速い時期。この大切な時間を一緒に過ごせるのは大きなメリットです。
2. 子どもの体調管理がしやすい
保育園に入ると、集団生活の中で風邪などをもらうリスクが高まります。育休を延ばすことで、家でゆっくり過ごしながら免疫力を育てる時間が増えます。
3. 育児スキルが向上する
育児にフルタイムで向き合える時間が増えるため、ママ自身が育児に慣れることができます。
また、子どもの性格や個性をより深く理解することができ、今後の育児方針も立てやすくなるでしょう。
4. 家計への影響が軽減される
育休中は、育児休業給付金が支給されます。復帰後すぐに高額な保育料を支払う必要がなくなるため、家計にゆとりが生まれるケースもあります。
育休を延ばす4つのデメリット
1. キャリアに影響を与える可能性がある
長期間の職場離脱は、キャリアの停滞や昇進への影響をもたらす可能性があります。
また、職場での自分のポジションや関係性に不安を感じる人も多いようです。
2. 収入が減る場合がある
育休中の給付金は、給与の約67%(育休開始から180日後は50%)が支給されますが、ボーナスやその他の手当は対象外。そのため、家計全体の収入が減少することを考慮する必要があります。
3. 保育園入園がさらに難しくなる可能性
保育園の入園は年齢が低いほど有利になる傾向がありますが、育休を延長して2歳入園を目指す場合、1歳児クラスよりも枠が少なく、入園が難しくなることがあります。
4. 社会復帰へのハードルが高くなる
育休が長くなるほど、職場復帰への不安が大きくなることがあります。特に、仕事の最新情報に疎くなると、復帰後のスムーズな適応に時間がかかる可能性があります。
育休延長を検討する際のポイント
1. 家族でしっかり話し合う
育休を延長することで、家族全体の生活スタイルや収入にどのような影響が出るのかを具体的に話し合いましょう。
2. 会社や保育園の状況を確認する
会社の復帰プランや、保育園の入園見込みについて調べることも重要です。特に、自治体の保育事情は地域によって異なるため、最新の情報を収集しましょう。
3. 復帰後のキャリアプランを考える
育休中に資格取得やスキルアップを目指すことで、復帰後のキャリアをスムーズに再スタートさせることができます。
まとめ
育休を延長することは、子どもや家庭の状況に応じた柔軟な選択肢であり、多くのメリットがあります。しかし、キャリアや収入、社会復帰への影響といったデメリットも無視できません。大切なのは、家庭や職場の状況をよく考え、家族全員にとって最適な選択をすること。
お子さんとの時間を大切にしつつ、ぜひご自身の将来も見据えたうえで育休延長の決断をしてください。