子供が生まれても夫は働き方を変えない!?難しい夫の働き方改革
数年前、第2子を出産し自宅に戻った日の出来事です。目の前に書類を並べて夫が言いました。「はい、これを今すぐ全部読んでください。明日から準備してください」と。40代の女性は何のことかすぐには理解できず、驚きとともに戸惑いました。渡された書類は、上の子の学校関連のものでした。新生児を抱えた状態で、そのような要求をされて、彼女は涙がこみ上げてくるのを感じました。その時、「離婚」という考えが初めて頭をよぎりました。
(※2024年4月1日(月)・2日(木)朝日新聞朝刊の記事を参考に要約しています。)
転勤と育児の間での夫婦のすれ違い
出会った当初は穏やかで包容力があった夫との関係は、お互いの全国転勤による遠距離恋愛を経て、別居婚に至りました。女性は夫についていくために会社を辞めましたが、夫は子どもが生まれた後も育休を取らず、出張が多い生活を続けていました。育児の大部分を一人で担う中、女性は自治体の子育て支援施設で支えを見つけていました。一方で、夫が後輩女性と飲んでいたことを知り、夫の自由な生活に対する不満が募りましたが、彼女はそれを抑え込むことにしました。
家庭内の負担と対話のすれ違い
子どもが2歳になると、女性は再び仕事を始める決意をしましたが、夫の働き方の変更が必要だと訴えました。「私だけがお迎え時間に縛られるのはおかしい」と伝えたところ、夫からは「俺と同じだけ稼げるのか」という予想外の反論が返ってきました。女性は、自分が家事育児を担っているからこそ夫が仕事に専念できる状況にあると感じていましたが、この会話は建設的な議論には至らず、夫の言動はモラルハラスメントにあたると感じました。最終的に、夫は働き方を変えることなく、女性は出張を諦めるなどして引き続き家事育児の大部分を担うことになりました。
転勤と昇進の間で揺れる家庭の危機と解決
第二子の妊娠を機に夫の変化を期待した女性でしたが、夫は変わらず、再び転勤の話が持ち上がりました。女性は昇格のチャンスが近づいていたが、夫は転勤を断れないと主張しました。これにより、女性は休職し、夫に付いて行く決断をしましたが、不満は募る一方で夫はその声に耳を傾けませんでした。夫婦間の溝は深まり、ある日の口論で夫に暴力を振るわれ、それが離婚へと繋がりました。女性は子どもたちと新たな生活を始め、夫と暮らしていたときよりも自由に生活することができるようになりました。女性は、自身の家庭優先のバイアスが夫の働き方を助長していた可能性を反省しています。
育児を機に働き方を見直す母親と父親の割合の違い
「キッズライン」が2022年秋に実施したアンケートによると、子育てをきっかけに働き方を見直した母親は65.4%に上り、このうち41%が時短勤務やパートタイムで働く時間を短縮し、7.8%が仕事を辞めて専業主婦になったことが示されました。一方で、父親は25.4%が働き方を見直し、その中で27.9%が仕事量を減らし、16.4%がリモート勤務に変更するなど、自分でコントロール可能な範囲での変更を選んだ人が多く、時短勤務を選択したのは7.1%にとどまりました。この結果は、育児に伴う働き方の見直しにおいて性別による大きな差が存在することを示しています。
無理しないで!外部委託のススメ
夫婦が共に子育てに理想的な働き方ができるとは限らないのが現代の難しいところです。そんな時は無理しないでベビーシッターや家事代行を利用してはいかがでしょうか?
まずはベビーシッター料金を無駄なお金と思わないこと。絶対に必要経費であることを認識することが大切です。これで夫婦が笑顔で子どもに向き合えるのであれば安いこと、と考えてはいかがでしょうか。
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