料理を始める時期
今月より定期的に過去のキッズキッチン通信を再配信してまいります。食育について役立つ情報が満載ですので、みなさま是非ご覧くださいませ!!!初回はキッズキッチン協会副会長の坂本佳奈が、子どもが料理を始める時期についてお伝えいたします。
料理を始める時期には個人差があります。食育基本法が施行され、食育は当たり前のようによくある教科の一つとなってきました。食育の目的は、ただ食べることではなく、食を通じていろいろな事を学ぶことです。栄養を学ぶ、旬を学ぶ、文化を学ぶ、食育にはいろいろな側面がありますが、「調理」は大事な項目の一つです。
特に危険と言われ、実際指導する場合も神経を使う包丁。危険だからこそ使いこなすことができると、一番達成感のあるものになります。人類がずっと使ってきた包丁という道具は、ヒトが使いやすいように出来ています。
道具は訓練をしなければ使いこなすことはできません。危ないからと渡さないでおくと、いつまでたっても危ないまま、上手になることはありません。何事にも初めてがあります。力の入れ方、刃の入れ方、それは本人がひとつひとつ経験して、学んでいくことです。口だけでは伝わらず、見るだけでも理解はできません。技術の習得には、自分が体験してみなければならないのです。
そばにいる大人は子供の包丁使いを見ていられなくて、ついつい手を出してしまいがちです。しかしそれは、子供が学ぶ邪魔をしていることになるのです。お手本を見せたら、あとは子供を信じて任せます。ときには指を切って血が出ることもあります。「危ない!」とついつい言ってしまいがちですが、大声は子供を逆に驚かせて危険です。子供が本当の力をつけるためには保護者や指導者の我慢が必要です。
我が家には2歳と4歳の子供がいますが、2歳児は、毎日キッチンに入り込んで調理の様子を眺め時には手を出し、「これはなに〜?」と聞いてきますが、4歳児はあまり料理に興味がありません。「まだ◯歳だから無理でしょう」「もう◯歳なのに、まだしない」はありません。危険な事をさせる時は、やりたい!と思った時が始め時です。
坂本 佳奈
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