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子どもが出てくる映画の話をしよう。悪い子ども『ゴールド・ボーイ』

子どもが出てくる映画がすきなのには、いくつか理由がある。
そのひとつが、「その役者が初見のことが多い」こと。
もちろん、すでに活躍している有名な子役・少年少女役もいるのだろうけれど、子どもは日々成長する。
だから、次にでるときには また違う顔だち、雰囲気をまとっている。
その一瞬一瞬の出会いが楽しいのだ。

さて、今回の出会いは、こちら。
2024年の春に公開された『ゴールド・ボーイ』。

とある殺人現場を偶然撮影してしまった3人の少年少女たち。その映像をネタに殺人犯を脅すことに。だが、相手も強者で、冷酷な攻防戦がじわじわとはじまる。
映画の売り文句風にいえば……「最後まで息をつかせない」!
うん、おもしろかったです。
原作は 邦題『悪童たち』という中国原作の物語。かの国ではドラマとなり大ヒットとなったそう。それを金子修介監督が、舞台を日本の沖縄にして映画化。沖縄を舞台にしたのは、なかなかナイスな選択かと。海の色とかも違うんだろうけど、やっぱり植生が違うのよね。

あざとい殺人犯を演じるのは、岡田将生。
映画としては、これが売り文句にもなっていたけれど、個人的には、やはりこの悪童たちのほうにひかれた。
とくに、首謀者となる少年は、一見ふつうの、まじめな男の子なのに、実は実は……と変貌していく、または 明かされていくところが この映画の最大の魅力だったと思う。
彼が実にいいのだ!
芸能人をよく知らない我なので、さっそく観終わったあと調べると、この冷酷な悪童を演じたのは羽村仁成くん。じつはジャニーズ系のアイドルグループの一員であったと知る。だからプロフィールの写真なんて、さわやか~♪ なのである。
がっ、
この映画では すべてを知った母親役の黒木華が 「う、うちの息子が……」と愕然としてしまう息子役をあやしく演じていた。

もしかしたら、他の番組やドラマで見かけていたのかもしれないが、彼だとは気づかなかったろう。
だから映画に没入できた。
いい映画だったんだろう。


画像は「みんなのギャラリー」からお借りしました。Thanks.




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