こどもに季節の手しごとをしてほしい、本当の理由
6月は梅しごと月間
6月は梅シロップや梅酒をつけたり、梅干しを漬けたりと
季節の手しごとをたのしむ方も多かったのではないでしょうか。
我が家も梅しごとや、らっきょう漬け、味噌作りなどなど、季節がめぐるごとの手しごとをとても大切にしていて、毎年こどもたちと一緒に楽しんでいます。
手間はかかる
それでも、こどもとやりたい季節の手しごと
季節の手しごとはやはり手間がかかります。
それをこどもも一緒にやるとなると、さらにアクシデントもつきもの。
(梅干し作りで部屋を塩まみれにされたり・・・)
それでも季節の手しごとを続ける理由
・手しごとで作ったものが、本当に本当に美味しいから。
・旬を知ってほしいから
・昔から続く知恵、保存食の文化を知ってほしいから
そして
・「想い出の味」というものを持っていてほしいから
私自身の、季節の手しごとに関する想い出は、夏休みに帰省するおばぁちゃんちの梅シロップ。
いとこと一緒に汗だくになって山で蝉を捕まえて、おばぁちゃんの家に駆け足で戻った後に、いつも飲んでいた梅シロップ。それは、シンクの下にあって、杓子ですくってコップに注いで、水と氷を入れてカランカランと音を立てて飲む。コップについた水滴の様子さえ、今もありありと思い出すことができます。
そういう想い出って、大人になってからも心の支えになっていたりして、我が子にもそんな想い出の味を持たせられたらいいなと思っています。
ふと、ここ数年で気づく。
手しごとをすることで「立ち止まる」
と言う術(すべ)を身につけて欲しいんだ。
想い出の味を持ってほしい、そんな願いとはまた別に、ここ最近こどもと季節の手しごとをしたいという思いの背景に、季節の手しごとを通し「立ち止まる」というすべを身につけてほしいなと言う思いがあることに気がつきました。
こどたちはこれからますます成長していき、少しずつ親から離れ自分の世界を持ち始め、そして食生活だって当たり前に乱れていくと思います。
そして社会に出てめまぐるしい毎日を送っていると、季節の移り変わりにも気をとめず、あっという間に1年が過ぎさってしまうと言うこともあるでしょう。
そんな時に、季節のてしごとを思い出してほしい。季節の手ごとをすることは、目まぐるしい毎日の中で、ふっと立ち止まって、自然や季節の巡りを感じることだと思います。
(そして、黙々と手先を動かすてしごとの時間が、大人になっても貴重な内省の時間になったりも。)
どんな大人になるかは、まだまだ未知ですが、めぐる季節、毎年のてしごとを通して、そんな術(すべ)を身につけてほしいなと願う母です。
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