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「料理」って「科学」だ。なぜ?から広がる世界。

お料理は「なんで?」「どうして?」という驚きがいっぱい。

例えばケーキが膨らむのはなんでだろう?卵をフライパンで焼くと固まるのはなんでだろう?大人からすると当たり前のことも、子どもの視点を通して料理を見ると、科学的な新たな発見にあふれています。

「料理」と「科学」の関係

ふくらんだり、固まったり、色が変わったり、食べものは料理をするとさまざまに変化を起こします。食べものはさまざまな物質からなりたっていて、料理を通して、その物質が変化したり、他の物質に影響したりして変化を起こすからです。

実は「料理」は「科学」と密接に結びついたものだったのです。

しかも食べるという行為は毎日行なっている身近なこと、且つ、食材とキッチンがあれば誰でも実験できるので、「料理」から「科学」に慣れ親しむのは、とてもおすすめ!

こどもから「なぜ」が出たら、それはチャンス!

こどもの「なぜなぜ攻撃」は、成長過程でやってくるもの。そんな時にぜひ、簡単にできる料理からやらせてあげてくださいね。

例えばまずはきゅうりの塩もみなどがおすすめ。ビニール袋に薄切りにしたきゅうりと塩を入れて、子どもに手渡して「モミモミしてね」と伝えるだけでOK。やがてきゅうりから水分が出てきますよね。

塩には脱水効果があり、塩をふった野菜は「浸透圧」で、細胞内の水分が細胞の外に引き出されて脱水されます。「浸透圧」というのは小さなこどもに伝えるのはなかなか難しいと思いますが、「きゅうりって塩をふってもみもみすると、水分が出てくるだね!」とういことを知るだけで、立派に小さな科学者の誕生です!

他にも、例えばこんな料理実験

❶牛乳で実験

・牛乳+レモン汁、加熱すると固まってカッテージチーズに

カッテージチーズは材料2つ、しかもとってもカンタン!

<作り方>
鍋に牛乳500mlを入れ火にかけ60℃ぐらいに温める。レモン汁(または酢)大さじ2を加え、へらなどでゆっくりと混ぜるとぷつぷつと固まりが出てくる。ボウルに布などをしき、濾す(水分が抜けたものがカッテージチーズ!)

<科学なプチ解説>
酸を加えると固まるというタンパク質の性質を利用。タンパク質豊富な牛乳にレモンや酢などの酸を入れて温めると、水分が酸性に変化して、酸によってタンパク質が固まる。

❷卵で実験

・卵が固まってプリンに

プリンは実はおうちでレンジでカンタンに作れるスイーツ。

<作り方>
卵1個をボウルに入れてときほぐし、そこに牛乳200ml、砂糖大さじ2を加えまぜ、耐熱容器に入れて600wのレンジで約1分〜2分加熱するだけ(表面がポコっとふくらむぐらい)粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成!(今回は卵の実験を手軽にするためカラメルはなしのレシピです。)

<科学なプチ解説>
プリンは卵の「熱すると固まる」という性質を利用しています。卵はタンパク質が豊富で、このタンパク質は熱すると固まるという性質がありますよ!卵だけでなく肉や魚といったタンパク質豊富な食べ物も同様に熱すると固くなりますよね。

ぜひ、おうちでお料理を通して、身近な科学を楽しんでくださいね!


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