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「遊び」と「料理」。リンクするこどもの成長への影響

こどもにとってお料理は遊びの延長でものすごくクリエイティブなもの。

子どもは遊びを通して自らを成長させますが、「遊び」と「お料理」は非常にリンクするものがあるんですね。今日の記事はそんなお話です。

触る、こねる、混ぜる…「料理」の工程全てがこどもにとっては「遊び」の延長

大人になってからはじめてこどもとお料理をした時に、衝撃を受けたこと。それは、小麦粉を触るだけ、玉ねぎの皮をむくだけ、大人にとってはとるに足りない作業が、こどもにとってはそれだけで十分すぎるほどに好奇心を刺激するものだということ。

そのことに感動し、今まで多くのこどもたちとお料理をしてきましたが、みんなお料理の工程「触る」「むく」「量る」「混ぜる」「こねる」などに、驚くほど真剣な眼差しで、集中してとりくみます。

「遊び」と「お料理」
リンクするこどもの成長への影響

こどもにとって遊びは、食べたり眠ったりすることと同じくらい大切な行動。

例えばこどもに空き箱を渡したとら、大人には思いつきもしない新しい遊びをこどもが自ら編み出して驚いた、といった経験がある方も多いかと思います。こどもは遊びを通し、自ら試し、時に失敗しながら、自らの力で成長します。

赤ちゃんの時は、まずはあらゆるものを舐めてみたり、物と物をカチカチとぶつけることで音が鳴ることを発見したり、五感を使って遊びます。運動能力が伸びて手指も少しずつ器用になってくると握る・摘む・ひねるなどの手指を使った遊びに発展し、積み木遊びなどで遊ぶ頃には遊びを通して想像力・創造力・観察力などをつけます。そして、ごっこ遊びなどをはじめると、他者を演じ、他者の気持ちを理解するようになります。

料理も同じことが言え、まずは食材に触れ・匂いを感じ五感を研ぎ澄ませ、玉ねぎの皮をむく・卵を混ぜるなどで手指を使い、飾り付けを通して想像力・創造力を鍛え、焼き具合などで観察力を磨き、料理を作ってあげたい相手の気持ちを考える。

「遊び」も「料理」も、こどもが自らを成長させるTipsにあふれています。

しかし、大人が子どもの成長を邪魔をする

これは本当に自戒の念も込めてなのですが、こどもの料理に大人はついつい口を出してしまいがち。ちょっとそれ、こねすぎー!とか、次の工程はこれなんだからそんな余計なことしないで・・・など。大人はレシピの工程通りに作って最終的に美味しい料理が出来上がることをゴールに見据えているので、工程ごとに一極集中するこどものペースや、すぐに脱線する自由奔放さに、そうじゃないんだって!と、つい、いさめてしまいがち。だけど、一見意味のなさそうなことだって、こどもにとっては全部意味があったりするんですよね。

こどもと料理する時の心得としておすすめなのが、目的の料理を作りきろうとしないこと。最初作ろうと思ったメニューができたらラッキーくらいにおおらかに構えておくことが、こどもにとっても大人にとっても一緒に料理を楽しむコツです。

こどはお料理で「遊び」ながら
自らを成長させている

前述の通り、「遊び」と「料理」は、こどもが自らを成長させるために非常にリンクする部分があります。こどもにとってはお料理は遊びの一貫でものすごくクリエイティブなもの。

玉ねぎの皮をむくのをお手伝いしてもらう、ご飯をよそってもらう、そんな小さなことからでも十分にこどもは自らを成長させる術を心得ています。

お子さんが料理をしたがったら、ぜひ、成長のチャンスだ!と思って小さなことから挑戦させてあげてくださいね。


お料理で遊べ!クリエイティブを爆発させろ!
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