困った時に、顔が浮かぶ友達って、、、
「もちろん」
娘が未就学児の頃、おママごとをよく一緒に遊びました。今から思えば、当時から彼女はドラマチックな展開を好んでおり、時折、登場人物がhelp me! を叫ぶシーンがあります。しかし、まだ幼かったので、実際に彼女が発する言葉が、
「た、たちけてぇー!」
「助けて」が発音できないので、「たちけてぇー」となるのですが、あまりに愛らしく、私も妻もよく真似していました。
(朝起きたら、ご飯が炊けていない!)
「た、たちけてぇー!」
(布団をベランダに干したまま、外出から帰宅すると、大雨!)
「た、たちけてぇー!」
真似をすると、娘もケラケラ笑っていました。今、娘は成人です。懐かしい一コマ。
ところで、
このところ友達からの相談が続いています。自分も今年47歳になるので、もう立派なアラフィフ。その親は立派な後期高齢者。
病気もするでしょう(うんうん)、
介護も必要でしょう(うんうん)、
お別れもあるでしょう(だなあ)。
「相談をさせて貰ってもよいかな?」と連絡を頂くと、「もちろん」と一言。自分自身の経験上、この「もちろん」の応答だけで、少し心配が減ると思います。
実は、司法書士としてお手伝いできる範囲は、皆さんの膨大なお悩みからすれば、ごく僅か。専門範囲は狭く、お悩みごとがこちらの主戦場とバッチリ合致する方が稀。だけど、お悩みを聞かせて貰って、これは●●弁護士さん、これは△△税理士さん、などパスの供給ができることもある。
大抵の場合は、どこに相談をしたらよいかがわからない状況で、「あっ! 木藤がいた!」と思い出して連絡をしてきた方なので、「相談をさせて貰ってもよいかな。。。」と特に弱々しい声の時は、いつもの一言。
「もちろん」
「ご縁はあるのです(絶対に!)」
友達や親しい人が困っていると、何かお手伝いできないかな、と思います。家族が困っている時は、もちろんこちらも苦しい。家族でなくても、身近な人が悩んでいる時、困っている時、そこに遭遇することは何か意味があるのかもな、と思ったりもしています。
「縁」
と言う言葉があります。たまたま同じ地域で暮らしていたから知り合った人。たまたま近接の仕事で知り合った人。たまたま誰かの紹介で知り合った人。
「たまたま」は面白くて、時には「本当にたまたまなの? 会うのが必然と思えるくらい、笑」と思ってしまうこともあります。むしろ、それが連射されている日々。
「ご縁がありますね」
とても好きな言葉です。もう少し、深掘りすると「ご縁はあるのです(絶対に!)」、「なんだかお会いできて不思議ですね(だけどきっと会うことが決まっていたのです!)」。
60億人が住む地球上で、1人の方と結婚ができたことは、ものすごい奇跡だと、常日頃から思うのですが(妻に感謝するのですが)、
友達も同じです。
仲良くなって、友達と認め合う関係になったこと、それは、スーパーで、ミラクルなご縁です。
その友達が困っていて、「相談をさせて貰ってもよいかな。。。」と連絡が来れば、よし、頑張ろうと思います。いや、思うのです。
困った時に、顔が浮かぶ友達って、、、
このところ友達からの相談が続いていますが、共通していることがあります。
それは、
「自分がピンチな時は、逆に相談をしたいと思う」
多分、その時は、パッと顔が浮かぶと思います。すぐに電話もかけるでしょう、LINEもするでしょう。
友達が困った時は少しでも苦を取り除きたいし、平凡な日々は、のんべんたらりとおしゃべりしたいし。どんな時も関わりたいな、思える存在がいることは、結構すごいことだと思います。
いずれ、こちらが悩みを聞いてもらう日も必ずあるので、困った時は遠慮なく連絡が貰えれば嬉しいし、遠慮をさせない雰囲気があることが大事だな、と思います。
楽しい時も、辛い時もいつも一緒にいてくれて嬉しく思います。
もし、「木藤、忙しそうだから、相談するの逡巡しちゃうなあ」と思った時、カジュアルに距離を縮める魔法の言葉があります。
是非、使ってみてください。
「た、たちけてぇー!」
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