【追憶の余韻】呪文字
※閲覧注意
この話は読むと後悔するかもしれない内容となっております。
読んだ後貴方の身の回りに何か不幸な事が起こっても当方は責任を持てません
閲覧は自己責任でお願いします。
~呪文字~
これは
いままでの俺の遭遇したいろんな不可思議な現象の経験上
『霊は近づこうとすれば依ってくる』
とゆう事を実感した一番最初の出来事です。
長男が一才半くらいの頃だから
あれはもう五~六年前になるのかな?
ちょうど今みたいな夜も熱い夏の時期でした
その頃の俺はオカルトにハマり出してた頃で
2ちゃんねるとかようつべで『ホンとにあった心霊動画』とか『呪われる画像』とか
とにかく『見るだけで危険』とか言われてた胡散臭いものを昼も夜も問わず片っ端から閲覧して回ってたんです。
そんな中にはいわゆる『本物』と呼ばれるモノが混じってたらしくて…
ある日、
とある『心霊写真コミュニティ』の管理人を名乗る人からmixiのメッセージにこんなものが届いていたんです。
『君ヤバイよ?なんか変なモノが憑いてるから気を付けて?』
正直
『なんだ突然?』と笑ってしまいそうになる内容だったので、
鼻で笑って当然無視していました。
しかし、その日の午後
また別の人物からメッセージが届きました。
一言失礼なメッセージのおわび文句を挟んで
『あなたのプロフィール写真に良くないものが写り混んでいます。恐縮ですが一度お寺に御払いに行かれることをおすすめします。』
日に二度もこんなあやしいメッセージを他人様から頂くなんて経験は初めてだったもので
ちょっと気持ち悪かったのですが
ひょっとするとそうゆう『詐欺グループ』な連中かも知れないと
履歴から彼等のプロフィールを覗いてみたのですが、マイミクもコミュニティにも関連性は見付からず
とりあえずその日は足跡だけ返して無視していました。
すると次の日の朝
また別の
今度はオカルトとはまったく関係ないコミュニティで知り合った『自称霊感の強い』女性マイミクであるマキ(仮称)さんから…
『KIDさん最近変なところ行きました?』とメッセージが…
彼女のいう『変なところ』とはもちろん『霊的に』とゆう意味で
まさか…?
と思いながら
『別にどこにもいってないけど、、、どうしたの?』
と返すと
『こんなこと言うと気分悪くなるかもだけど、
プロフィール写真からかなり嫌な雰囲気がするんです…
なんか身の回りでおかしな事起こってませんか?』
と
ちょっとドキっとした。
身内他人含めて突然三人の人から『あなたヤバイよ?』と警告されたのだ。
これは…ひょっとするとマジなのか?
とさすがに気になったので
とりあえず、この経緯をそのマイミクさんに相談したところ
『やっぱり…』と彼女からもお祓いを勧められた。
もう気になって仕方なかったので
昨日の二人にもメッセージを返した
すると一時間後くらいに二人目の人物からメッセージが返ってきた
名前は忘れたので仮に『Bさん』とします。
Bさんは
四国に住んでいる三十代後半くらいのまだ若い住職さんで
物凄く丁寧な口調の落ち着いた人でした
彼は自分でお祓いや徐霊等を行うサイトを立ち上げて、『お祓い』を承けているくらいの本職の除霊師さんで、
彼のサイトも見に行きましたが立派なお寺の写真や徐霊の手順や説明等が載ってあり。
ホンとに本格的な内容だったのでちょっとビックリした。
それと同時に、自分の身に起こっている『何か』がどんどんリアルになってきているのを感じて不安が沸き起こってきた
そんなBさんに最初いろんな質問をされたんです。
俺のプロフィールは元より『最近行ったところ、見たもの』『家系に不幸のあった人はいないか?』とか『身の回りでおかしな事はなかったか?』とか
俺は電話番号や住所のばれるような個人情報は除いて答えられるだけ答えた
すると彼は
『おそらくあなたが見た何かしらの画像から獲り憑いて来たのではないか?』と仰った。
そんな事がホンとにあるのか?と多少疑ったが
実際にこの状況なので、半信半疑のまま受け入れた。
『とにかく、こうなったら仕方がないので早急に近くの寺にお祓いに行かれることをおすすめします。』
とのこと
俺は『わかりました、次の休日にでも相談しに行ってきます。』
と約束すると
『それまで、簡易的な結界の貼り方を教えますんで、出来ればやってみてください』と
東南西北の順番に部屋の四隅に塩を盛って、鬼門方向(北北東)に酒を備えておく方法を教わった。
俺はその日の晩さっそく言われた通りの結界を貼っておいた
次の日、霊の霊感マイミクさんに『こんなことがあったよ』と報告すると
彼女も彼のサイトを知っていたらしくビックリしてました。
一部のその筋では彼はかなり有名な人だったそうです。
結界の話も『それはGod Nooccar(ゴッド・ノッカー:神を呼ぶ者)と呼ばれる本格的な結界だよ?』と教えてくれた。
それを聞い時、ホンとに本格的な儀式なんだな…と感心すると共に
今までどこか他人事だった薄い危機感が音を出して壊れたのを感じて
不安や恐怖感がどんどん膨らんでいった。
やがて時は過ぎて
とうとうお祓いに行くと約束した休日の前日の夜
俺は今まで経験したことのない恐怖に襲われた。
当時俺はマンションの三階に住んでたんだけど
その夜はいつものように蒸し暑く
俺は部屋を締め切ってクーラーをかけて寝ていた
いや、なぜかその夜はなかなか寝付けなかった
やがて、午前3時を過ぎた頃だっただろうか
ようやく意識が薄れ途切れてうつらうつらしだした…
薄れいく意識のなかで
ちょっと肌寒い感じがしたのでクーラー消さなきゃ…と思いながら眠りに落ちかけたのを覚えている
すると突然、俺の足元でモゾモゾと何かが動く気配に墜ちかけた意識が覚醒した
ん?と足元を見てみると
一才半になる俺の長男が吐き出しの窓に向かって、俺に背中を向けて座っていたのだ。
こんな時間まで起きてるなんて?
と叱ろうとして身を起こすと
部屋に少し変な違和感を感じた
寝る前に締め切っていたはずの窓が開いているのだ
しかもクーラーはタイマーで既に止まっていた
おかしい
『何でこんなに寒いんだ?』
いつもはじめじめととても寝ていられない暑さで大変なのに…
今日は珍しく涼しい日なのかな?
と思いながら長男に目をやると
ちょっと不気味な光景が目に入った
一才半の赤ん坊が窓の外の空を見ながらボーっとしている
のが見える
部屋は真っ暗なのに…
息子のチョコンと座った足元から何かの明かりが息子の顔を照らしていたのだ
それは俺の携帯電話だった。
もちろんその頃の息子は、自分で立ったり座ったりは出来るが
携帯なんて操作できないし、しゃぶりつく程度のものだ
その息子が
真っ暗な部屋のなかで
視線のあわない窓の外を見ながら
携帯を手にして
ピッピッピッとボタンを押している
俺が『なにしてんの?』とあわてて携帯を取り上げた瞬間
息子はグニャリと崩れるように倒れて寝息を立て寝始めた
俺は背中がゾッとした
なんだ今のは?
ハッとして携帯を見ると
そこにはメール作成画面が表示されていて
何かの文字が打ち込まれてあった
それを見た俺はなぜかわからないが
見てはいけないものを見た気がして
再びゾッとして背筋が凍った
それは日本語とも、何かの文章とも思えない
意味のわからない文字の羅列だった。
子供が適当に打ったようにも見えるんだけど
今のお祓いをしなければならない状況と目の前で起こった出来事の渦中にいた俺は軽くパニックになりかけた
俺は汗ってその文字と今起こった事を簡潔にBさんにメッセージで送った。
今思えば夜中の3時過ぎだし非常識なのは分かっていたが、緊急事態だったし、なにより当時他に頼れる人がいなかったので、どうして良いかわからず藁をもすがる気持ちでSOSしたのだ。
こんな時間にすぐ返事が来るわけがないのは頭で分かっていたのだが…
しかし思いの外返事ははやくきた
俺が送って一分もしないくらいでメッセージが返ってきた。
『助かった』と思った
だけど
その内容を見た俺は
心臓が止まりそうになった
『馬鹿野郎!!なんてものを送ってくるんだ!こっちにまで飛んできたじゃないか?だから早く行けっていっただろうが!結界はどうした?張らなかったのか?早く今すぐその携帯壊して棄てないとお前死ねぞ!!!!逃げろ!!!!!!』
あの優しくつ礼儀正しい丁寧な口調だったBさんが驚くほど乱暴な返事を返してきた。
俺は泣きそうになりながら結界張ったと返事をかえすと
『順番が逆だ馬鹿!!それはゴッドノッカーじゃない!!今すぐ塩をこの順ばn』
ここでメッセージが途切れていた
俺は真っ青になって携帯を窓から思いきり投げ捨てた。
カシャンと遠くの方で音がした
俺は窓を閉め鍵をかけて
部屋中に塩をばら蒔き
一人でガタガタと震えながら
逃げなきゃいけない何かに怯えて夜を明かした
次の日の朝早く
俺は近くのお寺に飛び込んで何とかしてくれと泣き付いた
その住職さんも困惑していたが
今あなた方をお祓いしたところで原因の悪いモノは離れない
とにかくその原因となった携帯を浄化しないと…
と言われたので
急いで戻って、俺が窓から投げ捨てたあたりを探しまくった
が、見付からなかった
たしかに地面に当たる音がしたのに…
そしてその一週間後
とある病院で
長男が先天性の感覚異常障害『自閉症』であると診断された
これは感情と感覚が一致せず、他人とのコミニケーションが理解できずに社会性が困難になる一生治らない脳の異常障害だ。
少し前までは反応も普通で普通の赤ん坊だと思っていたのに…
ひょっとすると俺は
世界一愛する息子を
不幸にしてしまった
地獄に墜ちたのかも知れない
ここから先は
以上の話を信じたくない人だけ
自己責任にて
ごらんになってください。
どうなっても俺は知りませんよ?
万が一ご覧になるかたは
俺みたいなミスを犯さないように
ちゃんと理解した上で結界を貼るのをお忘れなく
助かる可能性もあるかもしれませんので
それでは最後に
息子が打った問題の文字を残しておきます。
良いですか?
『スたタで死なバたり苦ツタわレ子』
お憑かれ様でした。
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