『ブルーマウンテン』 第一週 《はじまりは、雨だった…》vol.3
【登場人物】
谷崎 涼真/25歳
カフェでバイトをしている。
いつか、自分で店をオープンするために修行中。
嶋田 樹(いつき)/20歳
大学生。両親は有名な俳優。
幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
樹:
『た、たす、けて…』
涼真:
『お、おい!しっかりしろ!おい!おいっっ‼️』
…数時間後。病室
樹:
『う…うーん』
涼真:
『お、気がついたか?』
樹:
『…あんた、誰』
涼真:
『あ?…あぁ…俺は、谷崎涼真。』
樹:
『…僕…どうしたんだ』
涼真:
『俺が道を歩いていたら、走って来た君がぶつかって、その勢いで転んで左腕のひじを骨折した。医者の話だと、全治2ケ月らしい。』
樹:
『…』
涼真:
『でも、ホントに良かったよ。君が意識を失った時は、どうなることかと心配だったんだから…』
樹:
『(涼真の話を聞かず)全治、2ケ月か… くそっ…』
涼真:
『え?』
樹:
『…いっそのこと、意識が戻らなきゃ良かったのに…』
涼真:
『…なんてこと』
樹:
『僕なんて、どうなったっていいんだ…』
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