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やる時は、やる 84/100

やる時はやる

そんなヤツだと信じてた

でも、
意外とやらないんだよね

アイツは

そのことを
最初に知った時は

絶望感で溺れそうになった

めっちゃ信頼してたからさ

迷った

距離を置こうと思った

でも

やっぱ無理だったんだ

ガキの頃から仲良しで
めっちゃ俺を信用してる

『おまえがいないと、つまんないんだよな』

そんなこと言ってくれるの
アイツしかいないんだ

仕方ないな

そう思ってた

そんな俺の気持ちを
見透かしていたかのように…

突然
アイツは居なくなった

なんなんだ
この、喪失感…

毎日来ていたLINEも
まったく来ない

行方不明…

もう2度と会えないかもしれない
そう思ったら、涙が溢れた

どんだけ俺は
ヤツのこと好きだったんだ…

涙が止まらない

幼い頃からのアイツとの思い出が
次から次へと思い出される

なんの欲も
こだわりもなかったガキの頃

ただ一緒に遊んでるだけで、楽しかった
あんなに仲が良かった友だちは
他にいなかったんだ…

絶望感で満たされていた俺のココロが
喪失感でいっぱいになる

【帰って来てくれ】

無意識に、
俺は、そう呟いた

【やっぱり、おまえは、俺の…親友だ】

その時、LINEのメッセージが来た


『ありがとう。
 いつか、おまえに相応しい人間になれるよう、
がんばるよ』

やられた…

おまえはやっぱり、

やる時は、やるヤツだよ





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