日記
2023.6.8(木)
ただの小売店の店主の日記。備忘録。
曇ったり晴れたり。湿度はたっぷり。
朝から日本橋の鍼灸院に行って体をメンテナンス。筋肉がゆるんで力が抜けるので、毎回そのままサボリ寝をしてしまいたくなるのだけれども、今日は開店時間の12時直後に雑誌社からパターンの返却分を持参していただけることになっているので、確実にサボれない。個人事業主はやろうと思えばどこまでもサボれてしまうので、意思の弱い私みたいな人は、早い時間にアポイントを入れるのが一番良い。
昨日まで、梅雨の時期にぴったりの撥水加工生地を店頭で販売していたのだけど、そろそろ雰囲気を変えようかなということで、カットクロスの販売に変更。1mごとの販売だと5,000円くらいになるフランス生地も、1/4サイズ、トートバッグが作れるくらいの大きさになると1,000円代となり、各段に衝動買いしやすくなる。反面、そのためにわざわざカットクロスを作ると、つなげて広くほしい人の購買チャンスを逃してしまうので、不可抗力にして、1/4サイズになった生地だけを店頭で5%OFFにして販売している。
そんな準備をしていると11時半ころになって、ふと、前回、雑誌の担当者がいらした際に、お手土産を持ってきてくださったことを思い出す。普段はお世話になることがわかっているときにはこちらもお土産を用意しているのだけれど、その時はウッカリしていて何も渡せず、、今回は日暮里の繊維街からわざわざ来てくださるということで、慌てて角の桃林堂さんに走り、小さい鯛焼きの形をした可愛い和菓子を購入しに行く。この辺りはお寺が多いせいか、和菓子屋さんがちらほらと潜んでいて味も良いので、急な用にはとっても助かる。
お店に戻ると開店5分前。カットクロスの準備の続きをしている途中で、雑誌社からのお使いの女性がご来店。慌てて看板を表に出す。とても若くてお洒落な女性が綺麗にパッキングしたパターンを持参してくださって、お菓子を渡すととても丁寧に御礼をいただく。その仕草や物言いがとても美しくて、最近のくだけた自分の態度を思い出し、反省。年配のものたちは、謙虚な若者から学ぶべきですね。
清々しい気持ちでフランスから届いた荷物を開封していると、たくさんの人がお店の前を通っていく。ラッキーなことに今日は生地好きさんも多いみたい。カットクロスを出しても日によっては全く見向きもされないのだけれど、今日は通りすがりにたくさんの人に見ていただいている様子。
ご新規さんだけではなく、以前買ってくれたお客さまの足をちょっと止めてくれる効果もあるらしく、
「この間インストラクターの先生に素敵なバッグを作って差し上げたのだけど、今、たまたま通ったらまた素敵な生地が出てたので、今度は自分用のを作ろうかなと思って」
というような感じで、目指してきたわけではないリピーターさんが、店頭の生地を持って入ってきてくれ、奥の生地も見ながらお気に入りの1枚を選んでくれる。ABテストじゃなけいど、店頭に出す商品はもっともっと色んなものを試してみる必要がありそうだな。
ではご新規様はと言えば、店頭に出ていたイギリス生地の「アドミラル」を気に入ってくださって、テーブルクロスを検討してくださる一人のマダム。大体の通りすがりの方はテーブルの大きさを覚えていないので、「また計ってから来ますね」という結論になりショップカードをお渡ししてクローズする。今回もご多分にもれず同じセリフをいただきながらも、カットクロスだけ購入して検討してくださるらしく、本当に気に入ってくださったんだな、と嬉しい。
昨日に引き続き、今日も数年ぶりにご来店と言う方がいらして、レイアウトが変わる前に2回来たことがあるんですよ~とのこと。このコロナ禍に数年のブランクがありつつも、忘れずまた来ていただけるのは本当に嬉しいのだけど、本当に人を覚えるのが苦手なので、なんとかこの日記(と同時につけ始めた顧客リスト)が役に立ちますように。
本日最後のお客様は中国人の若者二人。お店のテイストを気に入っていただき、タッセルのピアスを色違いで購入していただく。ご友人かな?姉妹かな?金具に少し不備があったので1点は発送することになり、ご住所をお聞きすると、最近ご飯を食べにいった埼玉の中華エリアだったので、こういうのってつながるよな~と思ったりする。
また今度美味しい中華料理を食べに行こうっと。