日記
2023.6.7(水)
ただの小売店の店主の日記。備忘録。
気温も湿度も高く、歩くと汗ばむ水曜日
換気のために窓を開けつつも、さすがにクーラーをつけてひんやりとした空気を循環させ、ちょっとだけフレグランスで気分を紛らわせる。
そこに華やかなマゼンダとモノトーンの幾何学模様のワンピースをまとった白髪のマダムがご来店。生地が好きでモンマルトルではよく買いだめをしたものだわ~^^とのことで、よくよく伺うと、音大出身のオペラをされている方で今しがたピアノ奏者と別れたところ。今日は谷中巡りをしているらしくフランス生地の懐かしさに入店してくださった模様。フランボワーズ色の麻地トワルドジュイを、「せっかくなので記念に。この色好きなの♡」とご購入いただく。音大が近いのでたまに演者さんに来ていただけるが、舞台に立たれる方は、共通して、たたずまいが華やかでスッキリしているなといつも思う。
入れ替わりに今度はヴィオラをかついだ女性。やはり話し言葉がハキハキとしている。今日は何か音大でイベントでもあっているのかと思って聞いてみたがそういうことでもないらしい。この後もお一方、オペラをされている方がいらして、今日はそういう日なんだなぁ、と勝手に納得する。
コロナが明けてから、数年ぶりです~というお客様が多くなってきたが、今日もこの後の2名はそういう方で、お一方は、パッチワークの先生にフランス生地を持ってきてと言われて久しぶりに来ました、という方。コロナ前にはすでに廃業していたMadouvanの花柄をオススメ。
そうこうしていると、16時からのご予約がシステムから入る。お名前に見覚えがあると思ったらやっぱり、数年前にワークショップに来ていただいた方。バッハの生地でバインダーを作ったらとても良かったので、お友達にもあげようかなと思って、と。当店へのご来店は数年ぶりだったが、講師のアトリエクレアさんではレッスンを続けて楽しんでいただけているよう。誰かの何かのきっかけになっているのは嬉しいものです。
それにしても、5類になるってことは多くの人にとって、結構大きいことだったんだなと実感。私の生活はコロナ前もコロナ後も何も変わらないのであまり意識していなかったのだけど、友人からもお食事の誘いが数年ぶりにかかることが増えてきて、冬眠から目覚めた動物のようにわらわらと街に繰り出してきている感覚。蓄えた力で明るくなってくれるといいな。