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AI時代は自分を深掘りする時代?〜NoMaps2024 観戦記① 2024.09.18

NoMapsのカンファレンスで、AIをテーマにした話を3本聞いてきました。

これから生成AIなど使いこなせないと置いていかれるのでは??と漠然とした危機感があり、その道のプロの話を聞けば目指すべき方向性が見えるのではとの思いで、沢山あるカンファレンスの中から選択しました。

ちなみに、私自身は、AIをnoteを書く時にちょっと使う程度です。

聞いたセッションはこちら

カンファレンスの細かい内容はさておき、不思議なことにどの登壇者も同じようなことをおっしゃっていたことに驚きました。それは、これからは、AIはAIとして、それを使う人間の感性、動物性、探究心、創造性が大切になるという趣旨の発言をされていたことでした。

AIがものすごい勢いで進化しているからこそ、それを使う人間性が問われている、単にAIを活用して「仕事が楽になった」ではなく、更にその先の高みを目指してほしいとおっしゃっていました。

私は、AIの進化に合わせてそれを使いこなせるよう人間もデジタルよりにアップデートが必要なのかと考えていましたが、専門家の方々は全くの真逆の方向性を示されていたので驚きました。AIを使えるようになるのは当然で、使いこなすためには、「AIを使って何を実現したいか」ということが問われるということなんですね。確かにそこは使う人間にしか決められません。

最近、色々な場面で感じているのですが、様々な物事をインプットすることも大切ですが、それ以上に自分の感性、内面を掘り下げていくことが大切な時代になってきていると改めて感じました。行動し、勉強し、その時に自分がどう感じたか?何に喜び、楽しさを感じているか?そうした自分との対話を通じて、長い目で見ると喜び、楽しさを感じることに夢中になれると強いんだろうなと感じています。

カンファレンスで特に印象に残ったことをピックアップしておきます。

小宮山さん(リクルート スタディサプリ教育AI研究所所長)は仕事でAIを扱っているものの、プライベートでは寿司職人に弟子入り、狩猟に釣りなど身体的な活動に精出されていて、2025年4月からは東京海洋大学の大学院に通われるとのことでした。

先の都知事選にも出られマルチに活躍されている安野さんは、開成中・高校、東大に入りAI研究者の松尾豊教授の研究室に所属されていましたが、これから必要な能力は?との問いに、言語化能力、好奇心が絶えないことと答えられていたのが印象的でした。

産業僧をされている松本紹圭さん、僧侶とAI?産業僧?など色々な疑問が浮かびましたが、ブッタの教えで、修行は必ず仲間とやるもの、ゴールへの近道は良い仲間と修行すること、仲間の大切さを説かれていらっしゃいました。

Apple本社副社長をされていてスティーブ・ジョブズと一緒に働いてた前刀(さきとう)さんとソフトバンクで孫正義と働いた中山五輪男(いわお)さん、お二方とも60歳を超えているのに楽しそうで若々しかった。AIを使って更にその先を目指そう!的な感じに心を揺さぶられました。
また、Microsoftのteamsで行う会議でAIを使ったデモ動画を見せていただきましたが、録音→文字起こしは当たり前、参加者の役割、その会議での決定事項も自動的にまとめてくれるようになっていることに驚きました。本当に作業的なことから開放されて、考えることに特化できる時代になっているんですね。

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