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【右脳の研究】ソフト・パワー(1)
長くなります
ソフトパワー概論の日本上陸
ソフト・パワーという概念を提唱したのは、クリントン政権下において国家安全保障会議議長、国防次官補を歴任したアメリカ・ハーバード大学大学院ケネディ・スクール学長のジョセフ・ナイ(写真の人物)である。
ある国の有する文化や政治的価値観などの魅力などで、他国民から信頼や支持や理解、共感を得ることで国家の対外的発言力を獲得し、自国の外交に有利に働く力。
対義語のハード・パワーとは、ある国家の「軍事力や経済力・資金力で(他国や他国民を)無理やり従わせる」力のこと。
日本国のソフト・パワーの源泉としては「サムライ、ハラキリ、フジヤマ、ゲイシャ、ニンジャ、キモノ」などに代表される日本文化・日本食などがかねてからあるが、20世紀後半以降確立したアニメ・漫画など2次元コンテンツの存在感の大きさが指摘される。一方、日本政府がそれに便乗したクールジャパン政策は混迷を極めた(笑)。
長い前段(ウィキペディアから抜粋)ですみませんでした。
僕は2004年にジョセフ・ナイから直接ソフトパワーの説明を受けた元松下政経塾塾長の岡田氏から指導を受けました。
ソフト・パワーの概論・解説は素晴らしいモノでしたが、概論を構築したジョセフ・ナイも日本でそれを解説した竹中平蔵氏も、ソフト・パワーの使い手と言うにはほど遠いと感じていました。
岡田氏からその話を伺う20年前から、僕は右脳の力とも言うべきソフト・パワー的な作用を利用していました。
酒屋のソフト・パワー作戦
当時僕は父から受け継いだ酒屋を経営していました。その酒屋は立地が悪く、過疎地にありました。
当時その地区で40軒もある酒屋の中で、僕が継いだ酒屋は下から10番目ぐらいの位置でした。
どうにか売上を伸ばそうと様々な努力をしました。
ちょうど日本酒の地酒ブームが到来し始めていた頃、僕は日本酒をとことん研究して地域による味の違い(今は空調が出来るのでその差は無くなってきましたけど…)、辛さ甘さの要素、日本酒度と酸度の影響などを調べていました。
そんなある日、日本名門酒会という団体の存在を聞き、取り扱い問屋と打ち合わせを重ねて、名門酒会に加盟しました。
良くある話で、会のお偉いさんの蔵の酒など、名門酒とは言い難い酒も販売ノルマに入っていましたが、大分の西の関、京都の月の桂、秋田の新政など、なかなか手に入らない日本酒を扱うことが出来ました。
当初は名門酒会推奨のチラシを購入し、1万枚以上に自分の店の横判をスタンプし、2か月に1度、新聞チラシに入れました。これが毎回20万円近くかかりました。
日本酒だけでなく、焼酎もワインもウィスキーも調べ、独自のルートを開拓し、地域では珍しいお酒のラインナップが出来ました。
名門酒会のチラシだけじゃ日本酒に偏るので、ある時期から自分でチラシを作るようになりました。
白黒ですが、コピーも考え、酒の特徴も自分の感じ方で説明を入れチラシ配布したらこれが当たりました。
美味い酒 ではなく ん・まい酒 というコピーも作りました。
これらの努力があたり、立地が悪くても遠くから買いに来てくれる人で繁盛しました。過疎地だからそこ路駐が出来て、それも武器となりました。
単なる酒屋じゃなく、うまい酒がある酒屋
しかも店主は売っている酒の知識が豊富
扱っていない酒でも、依頼すれば仕入れてくれる
安売りはしなかったから、魅力が勝ったと思います。
僕は右脳。お客さんが何を聞けば、何を見れば、興味を持ってくれるかを予想できる「相手の気持ちになって考える」ことできる。
ソフト・パワーという言葉は知らなかったけど、人々が感じる魅力は、偶発的でだけではなく、導き出せると確信しました。
一旦アップしますが、機を見て書き足します。
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