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フィリピンで得た「生きたい」

お疲れ様です。ガクヅケの木田です。

春とヒコーキのYouTubeチャンネルで、フィリピンのアトラクション「ジップライン」をやらせていただいた動画が上がっています。ここからこの動画の気持ちと、今現在の自分について話して行きたいと思いますので、よろしければ動画是非見てください。



見てくれたんですね。ありがとうな。
この時期が2023年5月中旬、今が8月なんで3か月くらい前の動画です。この時、彼女と別れてちょうど5ヶ月とかそれくらいで、ガクヅケとしてはまだ活動休止(現在コンビ活動休止中です。来年最初のほうに復帰したいと考えています)していました。この時のテンション的には「まぁ時間がめっちゃ経てば頑張れるようになるだろう」という感じでした。アクセルが入らない、コンビ活動を頑張ろうにも原動力がない、みたいな状態で鬱屈としていた時期にフィリピン旅行の誘いをぐんぴぃから受けました。
良い気分転換になるかなと思い、行かせていただきました。
旅行はその他の動画にあがっているように最高に楽しく、これはええなあと思っていました。でもふとした瞬間に(これいつもやったら気軽に写真撮って彼女に送ってたなあ)とか(いつもやったら帰ったらこの話したかったなあ)とか思ったら一気に血の気が引いてしまい、ズンッとなってました。でも古川さんが汚い海の中で逆立ちを始めたり、レンタルぶさいくが蛇に驚いてたりするのを見て笑って気分が晴れました。起きてる時間で笑ってない時間の方が少なかった気がする。それくらいずっと面白かったです。

動画に上がっている「ジップライン」はフィリピンに向かう前からやることリストの中にありました。

その時からなんとなく(これは僕やったら動画盛り上げられるかな)と思っていました。
ぼくは子供が乗るようなジェットコースターも無理で、日本で絶叫系は何一つ乗ったことがありません。単純にめちゃめちゃ怖いし、自分がパニック状態になっておかしくなり、もし大暴れしたら落ちてしまう、とか考え出したら怖すぎるから乗れないんです。やった事ない事やると動画的にもいいだろう、僕を連れて行くだけでバキ童チャンネルのお金から10万以上かかってると思うと、いや俺これやりましたんで!!とバキ童チャンネルの人に強く言える要素が1つ欲しかった、というのも事実です。

フィリピンに到着、初日にホテルでぐんぴぃが「さあ!バキ童チャンネル出るんだぞ!!どんどんやりたくない事やれよ!やりたくない事やって金稼ぐんだよ!!」と背中を叩いてきて、感銘を受けた僕は心の中で強く(ジップラインを飛ぼう)と決意しました。やりたい事の中にもやりたくない事(やる事やる。やらなければいけない事)があって、それをやらなければお金は稼げない。やりたい事とやらなければいけない事をやってるぐんぴぃから聞けたからこそ響いた言葉でした。

そして楽しい時間を過ごし、いよいよジップラインの山につきました。いざ目の前にしたら、そこはめっちゃ高い山の上で、なんかめっちゃ向こうの山にワイヤーが吊るしてあって、そこをなんかベストみたいなん着て滑走していく、という思ったよりストロングなアトラクションでした。(なんやねんこれ絶対無理や)と思いましたが、ここでやらなければ人生のコースがさらに難しい方に進んでいきそうな気がして、行こうと思いました。絶叫系が得意な人からしたら、大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当に僕はもうその施設についてジップラインを見ただけで足が震えていました。

しかしそうこうしていると動画の中でもある通り、大雨が降り始めました。これはできるかどうかわからない、となった時「ホッとした気持ち」と「残念な気持ち」がちょうど50%50%でした。みんなで奈良田で遊んでいると、なぜか見る見る晴れて行きました。あれにはかなり驚きました。
日本ならたぶんさっきまで大雨降ってたら、どんなに晴れてもやらせてもらえないと思うのですが、フィリピンのその施設はピーターが聞きに行ったら笑顔で「オッケー!」と言っていました。僕が(嘘やろ、点検とかないんか)と思って事務所らしきところを覗きにいくと、広い室内には何もなく、奥の方にギターが一つあるだけでした。点検、点検、と思いつつも僕を安心させてくれる、なんかわからんけど点検できそうなメカは僕には見つけられませんでした。時間的にも、すぐにやらなあかんくて、すぐ行くことになりました。

動画でもあるように、そこからさらに山の上に登ってワイヤーが吊るされてるベストのところまで行きます。近くで見るとしっかりしたワイヤーではあるのですが、ベストは普通のベストで、こんなん「つるんっ」てなるやん!!てめっちゃ思ってました。と言うか僕がビビりすぎて動きまくって絶対「つるんっ」てなる。このジップラインの人たちに俺が「つるんだ」てなる事で迷惑かかる、怖い、ていうか嫌や、絶対嫌、嫌、嫌、嫌、やりたくない、怖い、怖い、と思いながらワイヤーベストに吊るされ、目の前には向こう岸、下には川、自分を支えてるのはスタッフの人の手だけ、となった時に、嫌、嫌、嫌、から(死にたくない!!!!)という思いでいっぱいになりました。そこでなんかハッと「俺こんなに生きたいって思ってるんや」と気付かされました。大袈裟に見えるかもですが、そこで気づくくらい、楽しく生きる原動力がなくなってしまってました。正しくは自分的には「死にたい」というよりは「生きていくモチベーションがないのが辛い」という感じで、今はもうそんな事全くないのですが「死ぬのは絶対嫌やけど、次の日目が覚めないのは全然いいなあ」とか思ってしまってました。今は全然そんな事ないです。めっちゃざっくりいうとこれから先の事なんてどうなるかわからないし、自分が根性入れてお笑い頑張ったら自分の理想を作ることができる可能性だってある、というのを思うようになりました。

動画の中で「彼女と別れて死にたいと思ってたけど、生きたい」「新しい人生を歩みたい」と言っていますが、今は「新しい自分を手に入れたい」と思ってます。

そこからジップラインを飛んでる最中は、ずっと脳みその中で「バリバリバリバリバリ」と電撃が走ってるような感覚と、本当に何かがめくれていってるような感覚がし続けていました。たぶん自分のキャパを超えた体験をし続けて、脳みそがめっちゃ動いてたんだと思います。めっちゃ「回路」みたいな感覚を実感しました。

そこから往復で飛び、みんなの元に帰り、動画の通りで、涙が止まらなくなりました。本当に嬉しかった。確実に自分の中で一歩前に行けました。この体験をサポートしてくださった全ての人に感謝しています。

そこから帰り道ずっと涙が出ながら放心状態で、帰りの船でピーターに「俺はこう思った」と言う話を聞いてもらってる時も号泣しながら話してしまい、ピーターは優しく聞いてくれました。ありがとう。

それを経て、前を向けるようになり、ちゃんと休んでしっかりお笑いやれるようになりたい、と思いコンビ活動休業をお願いさせてもらいました。

それを経て8月3日に活動休止、8月5日から利尻島の旅館で1ヶ月住み込みで働いています。朝6時15分起きで6時30分から昼まで働き、中休みを挟んで夕方から夜まで働きます。自分が今まで腑抜けてダラけていたせいというのもあり、めっちゃしんどいです。自分が仕事できなすぎるというのも何度も再確認させられています。この前はキッチンで水を入れてたら同じく住み込みでバイトしている女子高生の先輩に「水そんなにいらないです!!」と怒られました。大人になったのに水の量で怒られることがあるとは思いませんでした。自分が言われた事を覚えるのに精一杯で全然動けてなかったり、仕事ってこうやんな、という感覚でいっぱいです。お金をもらうってめっちゃ大変な事や、というのを今年30歳になるのにビシビシ感じています。この1ヶ月を精一杯働いて、これくらい働く、という基準をお笑いに持って帰りたい。

朝早く起きて、夜は旅館の温泉に浸かって遅くても24時には寝る生活なので、体調はむしろ良くなってて、良い感じかもと思ってたのですが、バイトの隙間時間に栄養補給で源氏パイを食べようと思い、無意識に割っていざ食べようと源氏パイを見ると、ハートが2つに割れた状態になっていて、それが失恋を象徴しているように見えて悲しくなって涙が出てしまいました。勝手にやって勝手に泣いて意味わからん!!とりあえず働きまくった後に東京帰ってゆっくりします!!

こんだけ働いた事ないので単純にすごい経験になってます!!明日も6時15分に起きるので、もうそろそろ寝ます!

みんなおやすみ!!

ジップラインを飛んだ日、最後までずっとこんな顔になってた

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