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12. ドイツで整形外科に行き言語の重要性を知る

 こんちゃ、きだれんです。秋晴れ気持ちいい中、お家に引きこもりこうしてnoteを書いています。ワーホリ生活も3ヶ月が過ぎた中、タイトルにあるように初めて整形外科のお世話になりました。そのことの経緯とそこでの体験を備忘録として綴っていこうと思います。それではどうぞ。

なして整形外科へ行く?

 ことの経緯は9月14日(日)リーグ戦のお話。サッカーの試合中にセンタリングをあげたのですが、着地した時に足を強く踏み込み過ぎてしまったため「ブチッ!」という音が左足首から聞こえました。捻った訳でもないし走れたためなんとかフル出場を果たしました。しかし、若干の痛みと違和感が残ったため、帰宅後アイシングをしているとあら不思議、みるみる腫れてくるではありませんか。でも試合も走り切ったし重傷ではないでしょと思いその日は寝ました。
 翌朝、左足首が動かん、てかめっちゃ痛い。よく見ると足首の内側が青く腫れたためくるぶし万倍タイム突入、くるぶしが埋もれていました。こりゃいかんと思いその日は朝から晩までアイシング。今週の試合も流石に無理だと判断したので、コーチに事情を説明して次の日の練習に顔を出して詳しく話したいとお願いしました。念のためおすすめの病院か整形外科はないかと聞いてみたところ、近辺でとても人気のスポーツ整形外科をおしえてもらいました。

予約が困難なのはどこも同じ

 火曜日、その整形外科の予約を取るために電話したところ、そもそも電話が繋がらない。時間帯が悪いのかなと思い時間を空けても繋がらない。ならばメールだと思い送っても、自動返信サービスの「メールでの予約は不可、お気軽にお電話ください」が返ってくるのみ。電話繋がらへんやん。悩みながら夜の練習に顔を出し、コーチやチームメイトに相談をしたところ、時間はかかるけど明日直撃して診てもらうのがいいということでした。よっしゃ乗り込んでやろうじゃないのぉ〜!

言語の壁にここでぶつかる!?

 水曜日、早めに行こうと思い午前中に病院へ。そうはいってもドイツ語はできないし医学用語とか英語で話されても理解できなさそう…。扉の前まで来て、ここまで来られたってことは元気だから帰ろうかななんて思ったり。それでもなるようにしかならん!全軍、突撃ー!!!!静か〜に扉をくぐり受付の列に並びました。とうとう受付の時がきて挨拶を交わします。
「Hallo, could I speak English?」
この一言が全てを狂わせたと思います。最初は頑張ってドイツ語でと思っていたのですが、いざ話すと逃げ腰の「英語いけますか?」
 その瞬間、受付の人たちの表情が曇るくもる、もう曇天もいいところ。ため息混じりに「いやちょっと英語困りますわ。ちょっと誰か英語できる人探してきますね。はぁ〜。」そりゃそうなりますよね。日本の病院で受付していたら、突然外国人がやってきて「英語話してもいいですか?」そりゃ嫌だよ絶対。なんとか日本語で伝えようとしてくれよって思いますもん。結局、英語が堪能なスタッフの方がやってきて、予約、怪我の状態、保険の有無などを確認し、無理やり明日のお昼に予約枠を捩じ込んでくれました。
 正直なところ、整形外科や病院ならみんな優しく英語で対応してくれるだろうと甘く考えていました。今まで自分の友人やチームメイト、ルームメイトが英語で話してくれていたので、英語でも生活できるじゃん!とか少し思っていた自分がバカみたいです。その国の言語が完璧ではなくても重要なのは「その国の言葉で伝えようと努力すること」これを改めて実感しました。
海外から日本に来たスターが日本語で自己紹介してくれたり、観光客がアニメ大好きでアニソンを日本語で歌えたりしたら、関係ない自分まで少し誇らしくなったりしますよね。相手の文化へのリスペクトに欠けていたと反省、明日は出来る限りドイツ語で会話すると心に決めて帰りました。

なんだかいけそうな気がする

 木曜日、因縁のラスボスと相対する気持ちで整形外科へ。装備はバスの中で調べて練習してきた病院で使えそうなドイツ語フレーズ。この装備だけだと不安ですが、今まで勉強してきたことを信じていざ受付へ。
 「ヨヤク、キョウ、アリマスワタシ。11ジ50フン。」片言でも言えた!反応は「予約なんてあらへんで?」どないなっとんねん!!と焦りかけたところで昨日のスタッフの方登場、受付の方に説明。「先輩、こいつ昨日押しかけてきて無理やり枠捩じ込んじゃいました、すいません。」みたいな表情をしていました。無事に保険証を見せて問診票をもらい待合室へ。第一関門なんとかクリア。第二関門の問診票、文明の力「Google翻訳」で日本語に訳して記入してクリア。その後レントゲンを取り、骨に異常なしと言われ再び待合室で待機すること30分。お医者さんではなく看護師の方に薬付き包帯をぐるぐる巻いてもらいました。「3日間はそのままにしてね」と言われたのでドイツ語練習と確認を兼ねて「コレ、ツケル、ヒツヨウ、3カカン?」と言うと笑顔で対応してくれました。
 最終関門のお会計はというと、特に支払いをせず領収書だけもらって帰りました。ドイツの病院では基本的にその場で支払いをすることがないみたいです(場所によります)。直接病院が保険会社とやりとりするか、後日請求書が家に届き振込する(その後自分で保険会社に請求する)。日本のように3割負担ではなく、保険で全額補償してくれるので実質負担額なし(保険内容による)。自分は民間の海外保険に加入しているのですが、ドイツ人の9割は公立保険に加入し、民間保険会社に加入しているのは残り1割のお金持ちらしいです。保険を聞かれて「民間保険です」と答えた時に驚かれた理由がわかりました。

おわりに

 無事帰宅した後、しばらくは静養が必要だということでこうして引きこもっている訳なのです。結局整形外科の先生に直接診てもらうことができずに診断はされませんでした。なので、もしかしたら内側靱帯を断裂しているかもしれませんし本当のところはわかりません。それでもドイツでサッカーができる期間は決まっているので多少無理してでもテーピングを巻いてプレーするつもりです。そして日本に帰った後に痛みや違和感があった場合はゆっくり治療しようと思います。

 その土地の言語を話そうと努力する、伝えようとすることが相手の文化へのリスペクトになるのだと改めて実感するいい機会になりました。そして、話してみないと自分にどれくらいドイツ語が身についているのか、何がわからないのかすらもわからない。実際に少しはドイツ語が上達していることがわかりましたし、相手に伝わるとうれしい!もっと伝えたい!勉強したい!これが第二言語教育でいう「内発的動機づけ」というものなのだとわかりました。どれだけ失敗しても恥はかきません。初めから逃げ腰になって挑戦しないとお互いに困ります。これで少し自信がついたので仕事探しの活力にもつながりました。足首は痛いままですが、得るものが大きかった整形外科への旅でした。
それではまた。

P.S.
海外旅行保険などを検討する際はしっかりと保険内容と金額を確認し、渡航前に保険請求の仕方と保険証等を準備しておきましょう

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