韓国Gaon Digital Chart 2021年第8週 ~ IUが4週連続1位、カン・ダニエル初登場2位、チョンハなど

今週のトップ10

Gaon Digital Chart 2021年8週目 (2021.2.14~2021.2.20)
()内は先週の順位
1 (1) IU 아이유 アイユー "Celebrity"

2 (NEW) カン・ダニエル "PARANOIA"
3 (2)キョンソ KyoungSeo 경서 "夜空の星を 밤하늘의 별을(2020) Shiny Star "
4 (3) BTS 방탄소년단 "Dynamite"
5 (4) Mirani ミラニ, Munchman モンチメン, Khundi Panda クンディ・パンダ, MUSHVENOM マッシュヴェノム "VVS (Feat. JUSTHIS) (Prod. GroovyRoom)"
6 (7) チャン・ポムジュン 장범준 "잠이 오질 않네요 Can't Sleep"
7 (5) 10cm シプセンチ "Borrow your night この夜を借りて言います 이 밤을 빌려 말해요 (Romance 101 正しい恋愛道しるべ 바른연애 길잡이 X 10CM)
8 (8) BLACKPINK "Lovesick Girls"
9 (9) サンドゥル 산들 "취기를 빌려 (취향저격 그녀 X 산들) Slightly Tipsy"
10 (11) HyunA ヒョナ "I'm Not Cool"
IUが4週連続1位です。トップ100はSpotifyのプレイリストで聴くことができます。
先週のチャートはこちら。ホガク、イム・ヨンウンの曲などを解説しています。

カン・ダニエルが自身最高位2位に初登場

カン・ダニエルはMnetのオーディション番組"Produce 101 Season 2"の合格者11人で結成され、2019年1月まで活動したボーイグループ、Wanna Oneの元メンバーで、アイドル・シーンでは強い人気を誇っています。彼にとっては"2 U"以来２曲目のトップ10入り、2位は自己最高位です。この曲はTinasheの"Save Room For Us"などを共作したMax Levinや、SHINeeの"1 of 1"、Red Velvetの"Rookie"、少女時代テヨンの"Starlight"などSMエンターテインメントのアーティストの楽曲に多く関わって来たMZMC、ヒップホップ、R&Bシーンのシンガーソングライター、プロデューサーのチャンセラーなどが作曲・編曲に関わっています。
この曲のチャート・アクションを詳細に確認すると少し不思議で、ストリームではトップ200にも入らなかったけれど、ダウンロードでは1位、またストリームの中でも、韓国でのシェア1位のMelon（2020年11月現在34.14%）で週間100位にも入っていないのにが34.14%、同2位のシェアを持つGenie（同時点23.10%）では週間2位を記録していて、かなり極端な売れ方をしています。ダウンロード買い占めているのでは？みたいなことまでは言いませんが、総合ストリームで200位にも入っていないので、あまり一般大衆には浸透している曲じゃない感じがします（少なくとも僕もGenieのチャートをチェックしていなかったので、今日のGaon Digital Chartの発表で急にこの曲が売れてること、それどころかこの曲の存在自体を知りました）。

トップ10圏外注目曲、ソン・イハン、チョンハなど

11 (19) IU アイユー "내 손을 잡아 Hold My Hand"
17 (37) ソン・イハン 송이한 "明るく輝く星になって映してあげる 밝게 빛나는 별이 되어 비춰줄게"

38 (NEW) チョンハ Chung Ha "Bicycle"

先週ニュー・アルバム発表の際に記事を出したチョンハが、そののアルバム"Querencia"からシングル"Bicycle"が38位にランクイン。アルバムは４チャプターに分かれ、21曲も収録されていますが、ジャンルの多様性、各楽曲のクオリティの高さといい、彼女のようなソロ・アーティストのアルバムとしてはK-POPの中で屈指な気がします。そもそもK-POPにはフル・アルバムを積極的に発表する文化がないので。

トラップ・ビートに強烈なファズのかかったギター・パートが印象的なこの曲はMonsta X, EXO, EXO-CBX, TAEMIN, TWICE, GOT7, THE BOYZ, LOONA, SF9, Miss-Aなど多くの人気アーティストの楽曲に関わったKim Daniel、このアルバムで多くの楽曲を手掛けているVINCENZOなどが作曲・編曲を担当。コーラス部の声を張り上げる"my way-ah!"や"broom broom broom broom"といった強さを強調するフレーズも相まって、彼女のカリスマ性を押し上げる感じがしますね。最近の韓国ではヒョナ、来週チャートに入ってくるであろうソンミなど、強くセクシーな女性ソロ・シンガーの新曲がホットです。