見てから買うまでに変化する人間心理
これ迄に述べて来た労働者の心理を、購買行動プロセス:AIDMAの法則と結び付けて記します。
< AIDMA(アイドマ)の法則 >
Attention 注目
Interest 関心
Desire 欲求
Memory 記憶
Action 行動
これは、人間が商品を買う時の流れを細分化したものですが、ご自身の過去の経験と照らし合わせてお付き合いください。
「認知→感情→決定→行動」といった過程を示し、「人は感情で物事を決める」と言われる人間の心の変化と行動を、上手く整理しています。
この考え方を、仕事や改善活動に活かせば、期待に近い行動を引き出せるかもしれません。
過去に掲載した記事をAIDMAと結び付けて記します。
第一に、仕事の意味を知ったことで、作業ミスが減った事例は、
(参照 https://note.com/kid839/n/n8e51549bad72 )
仕事に対する「関心」を高めたことで、ミスが出ない「行動」を引き出しました。
第二に、指導先の工場で私が提案した事例は、
(参照 https://note.com/kid839/n/n6996660ddc07 )
原価低減に対する「関心」を持たせ、年収に「注目」し、多くの社員が持つ「欲求」を刺激し、自分事として「記憶」させたことで、改善行動を引き出しました。
双方は、AIDMAを知っていて行ったものではありませんが、振り返って考えると、期待される「行動」に至った理由があったのだと納得しました。
また、「5Sの5ステップ」の第5ステップで記した《人間本位の経営》、在庫削減の経営的効果を社員へ報告した事例は、
(参照 https://note.com/kid839/n/nc2d666117599 )
在庫を減らした「行動」の後に、決算書に対する「関心」を持たせ、実績を「記憶」させ、次の「欲求(意欲)」を引き出すことができました。
このように、知っていても損の無いAIDMAですので、皆さんの業務の参考になればと考え、掲載いたしました。