相手の力を引き出す方法
前回は「感情コントロール・30の質問」を掲載しましたが、その中の「No.28」「No.29」の相手の力を引き出すことに関して記します。
(参照 https://note.com/kid839/n/n923e1c8a58b2 )
リーダーの仕事は、組織を通じて求められる結果を出すことであり、そのためには人を動かす技量が必要になります。
「自分でやった方が楽だから」と考え、メンバーに任せることをしないケースもありますが、メンバーの成長はリーダーの使命であることを忘れてはいけません。
ならば「思い切って任せる」という考えも良いですが、今回は少し違った角度からお話します。
任せるからには、失敗させたくないものです。
メンバーの中には失敗すると「二度としたくない」とマイナス面が出る可能性があることを知りましょう。
先ず、任せたいと考えているAという業務をA-1,A-2,A-3,A-4,A-5,A-6に細分化します。
更に、その1から6まで細分化された業務の難易度を「高/中/低」という3つのレベルに分けます。
例えば、A-1、A-2、A-3は「低」、A-4、A-5は「中」、A-6は「高」だったとします。
これがわかれば、全部任せるのではなく、第一段階は「低」ができるメンバーを育成し、A-1,A-2,A-3だけ任せるのです。
仕事の難易度とメンバーの力量はできるだけ客観的に評価する必要がありますが、先ずは感覚的にスタートしながらステップアップしてもOK。
このように、任される相手のことも考えて、計画的に無理なく確実に対応して、お互いに気持ちよく仕事を進めましょう。
そして、忘れてはならないことは、任せた相手の出来栄えを、任せた側が現場で確認し、相手を尊重することです。
つまり、仕事に向き合う姿勢や出来栄えが良かったら褒め、万が一にも失敗したら任せる迄の過程に問題があったと受け止め、改善することです。
「仕事を任せる」というテーマに限りませんが、精神論で進め、「できない相手がいけない」という進歩しないパターンを繰り返さないようにしましょう。
今回のような現場の改善事例は以下に掲載されています。
(参照 https://note.com/kid839/n/n5e3c1279eae5 )