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OODAループの上手な使い方
前回はCAPDo(キャップ・ドゥー)という考え方に触れました。
この考え方と近いものに、アメリカ空軍:ジョン・ボイド大佐が提唱したOODAループがあります。
Observe 観察
Orient 適応
Decide 決定
Act 行動
前回の記事でも述べましたが、現場を観察し、現状に適応することから始まる点が特徴的で、PDCAよりも迅速で的確な対処ができるというものです。
OODAループに関する様々な資料があり、その中で「PDCAはもう古い」などと評されていますが、そうではなく、状況や場面に応じて、様々な対処法があることを知り、柔軟に理解しましょう。
見通しが不確実且つ不連続なケースで、迅速に適応する必要がある場合にはOODAループ。
目標を立て、それを実現するために必要な計画を立て、メンバーの共感を得てから実行した方が良い場合にはPDCAサイクルが良いでしょう。
また戦地では振り返る時間は充分でなく、隊長が「決定」した通りに全員で「行動」しないと勝てないので、これに近い局面ではOODA。
実行したことを振り返り、評価し、反省点を改善することで目標に近づこうとしたければPDCAが良いでしょう。
どちらも、得たい結果を実現するという点は共通であることを押さえ、2つのどちらかという単純な話ではなく、局面に応じて上手くミックス(orいいとこ取り)することをお勧めします。