理想の「組織の在り方」を考えてみた!in respect to "Gini coefficient"(ジニ係数)
ジニ係数が0の組織とは?
Gini coefficent(ジニ係数)
1. 縦軸に累積所得(%)を、
2. 横軸に累積人口(%)をとり、
3. 45°の直線を引いたときの三角形の面積(⊿)と、
4. その下に弧を描くように曲線を引いた時の直線と曲線の間の面積(S)
これは、「平等・不平等を測る指標」です。
このとき、このジニ係数は、下記のように記述されます。
Gini coefficient = S / ⊿
この係数、
・完全平等のときは、 Gini = 0、
・完全不平等のときは、Gini = 1
また、上記の直線が、「完全平等」を表すのに対し、曲線については、「現実的な線」を表しています。これは「ローレンツ曲線」と呼ばれています。
とりあえず、
結論:「Gini coefficent(ジニ係数)が0」の組織を目指しましょう!!
因みに、2003年のU.S.におけるジニ係数は、「0.453」だったようです。
小難しい係数から入った今回の記事ですが、組織としての問題にフォーカスすると、要は「給与支給額」の平等・不平等の問題に他なりません。実際問題として、このジニ係数が0の組織を目指すというのは、非常に困難であるといわざるを得ません。この係数が「完全平等」である0を指してる状態、これは、「完全自由競争状態」であるということに等しいからです。実際には、組織における給与支給額は、その人物のこれまでの組織に対する貢献度合いや功績、年齢や家族構成等の様々な状況を加味して決定されています。完全自由競争状態であるとする発想自体は良いですが、いざ現実問題として考えるとなると、なかなかハードルが高いのではないでしょうか?
結局は、「誰しもが納得できる人事考課」が満たされている状態にあるとき、その組織のジニ係数は0になると考えられます。
自身のマーケット・バリュー(市場価値)を知ることの重要性
現状の給与水準に納得できているのであれば、それで問題ないのですが、そうではない場合には、何らかの不平等が発生していると考えられます。また、自身の給与水準が低いのか高いのかといった問題については、案外、自分自身がよく知らないケースも多いようです。自身の「マーケット・バリュー」がどのような水準なのか?については、転職活動などを通じて、初めて気が付くことも多いのではないかと考えます。
人材のマーケット・バリューという意味においては、需要と供給の関係にあることはいうまでもありません。それに加えて、もう一つの観点としては、その価値は「掛け算」によって決まってくるということです。僕の場合を例に挙げると、
「経理知識」✖「英語能力」✖「ITスキル」=「(僕の)市場価値」
という感じになろうかと考えます。外資系企業においては、更に、僕はNative Japanese Speakerなので、これも掛け算に加わってきます。この条件にフィットしたのが前職の某オーガニックコスメブランド企業でした。実際、かなりの高額報酬が提示され、転職の意思決定につながりました。
これからの時代の理想の組織の在り方とは?
「個の時代」ともいうべき現代社会において、「理想の組織」とはどのようなものになるのでしょうか?個の持つ能力・スキルを最大限に惜しみなく発揮させること、注ぎ込める環境であることが、求められている時代になったように感じます。同調圧力ではなく、個性が尊重され、その能力に見合う対価としての人事考課がフェアーに行われる環境が整っていること、これらの条件を満たしている組織が、現代における理想の組織なのかも知れません。組織とは、個の弱点をカバーし、個の強みを十分に発揮するために、構成される集団のことをいいます。この原則に反しているような組織であるならば、無理に所属する必要すらないといえます。個人でもビジネスが成立する時代に、あえて組織人としての生き方を選択するには、それに値する合理的な理由やメリットが必要になります。
あなたならどのような選択をするでしょうか?一度考えてみても良いと思いますよ。