きこりディレクター。
唐突ではございますが、私繁田は「きこりディクター」と名乗ることにいたしました。
自分が何をしていきたいのかを考え続けてたどり着いた、世の中にはまだ無さそうな肩書きです。
肩書きや経歴にこだわるタイプでもないのですが、名前を付けると方向性がはっきりと見えて来るので迷いもなくなり、とりあえず今はとっても気に入っています。
ディレクション、つまり編集とは「切り口を考えることだ」と教えていただいたことがありました。
山と関わる全ての人を幸せにする、これが私きこりディレクターの取り組んでいく最終目標です。
言い換えると、「木材業界が抱える最大の課題を解決する会社になりたい」という野望のようなものでもあります。
木材業界の最大の課題とはなんなのか。編集力はそれを見つけるところから始まっています。
一つには、木材の価格が低すぎる(または林業の収益が自立できるレベルではない)という課題があります。最盛期と比べ収益は1/10にまで落ち込んだとも言われているほど。国の補助金がなければ木を伐ることすらできないのが現状なのです。
一旦、それが最大の課題と仮定すると、「山の価値を10倍に戻す!」というのがスローガンになるわけです。でも本当にこれは解決するのでしょうか、、、?
そもそも、木を嫌いな人っていないですよね。
(100%ではないと思いますが、実際どれくらいの人が木を嫌いじゃないんだろう)
ちょっと本物の木と触れあうだけで「あーやっぱり木っていいなー」と再確認される方がとっても多いように感じています。
もとを辿れば、日本は太古の昔から森の国でした。旧石器時代、縄文時代、弥生時代と、日本人の文明発展は木と共にありました。生き方を環境に合わせて変えることができる特殊な生き物、「ヒト」。私たち日本人には、きっと木と共に生きる生き方がDNAに刻まれているのではないかと思います
そんな日本人は、産業革命以降ほんの少しの期間、木との距離が開いてしまっただけなので、切り口ひとつでまたその距離が縮まるかも知れません。
やってみなければわかりませんが、とにも書くにも
木材業界には今、編集力が必要だと確信しています!
振り返れば、自分は常に自分にしかできないことをやりたくて仕方のない人間でした。でもその割には努力しきれなかったり、思うような成果を残せなかったりした自分に嫌気もさしていました。
20代の編集者時代に、「言葉にできないのは、考えていないのと同じ」という言葉と出会いとんでもないショックを受けたのをはっきりと覚えています。
考えることから逃げていただけなんだ。
でも、確かにそう。わかっていた。わかっていて見てみぬふりをしてた。
その言葉と出会ってから、少しづつですが、でも確実に成長を続けてこれたと思っています。
自分と向き合うことは辛いことの連続ですし、結構寄り道もしたり休憩もしてきてしまいましたが。。。
それでも、考え続け、考え続けていこうと今もその姿勢は変わっていません。
前おきが長くなりましたが。。。
今月よりスタートを切ることができた一つのプロジェクトをご紹介いたします。
「ヨキカグ」。
静岡の林業家、製材所、家具屋、デザイナーとチームを組んで立ち上げた、
静岡の木を使った家具作りへの挑戦です!
私は、このヨキカグのきこりディレクターを勤めさせていただいております。
右も左もわからないながらにディレクターに立候補した日から約1年。ようやく皆さんにお伝えできるところまでやってくることができました。
立ち上げ当初から今日に至るまでにも、課題は山ほどありましたし、今も山積みです。
その一つ一つに挑戦をし、編集をし、解決しながら、まずはこのヨキカグの根っこを張っていけたらと思います。
またその挑戦の過程は、このnoteやインスタなどでも随時発信していきたいと思います。
なぜなら、ヨキカグの理念は
身近な木と関わる全ての人を幸せにする!だからです。
このnoteを読んでくださるあなたももうその一員なのです笑。
というよりも、こんなマニアックな記事を読んでくださる方なんて、もはやかけがえのない仲間に違いないと思っておりますので笑。
小さな一歩ではありますが、歩き始めました。
早く行きたければ1人で行け。
遠くへ行きたければみんなで行け。
ヨキカグの目指す未来はとっても遠いです。
ぜひ一緒に育てていっていただければ幸いです!
ヨキカグを、どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお読みくださりありがとうございました!