「凸凹トリオ」
再訪、長崎の四次元パーラー「あんでるせん」。
きっかけは、「僕、電話するよ」と先頭切ったY氏だが、「200回かけても出ないってことは今回は呼ばれてないってことかも」と、諦めのラインが潤ちゃんにピロリンと来て、そのまま潤ちゃんが数回電話したら、「はーい、あんでるせんでーす」と、出ちゃったもんだから再訪決定。
てなわけで、Y氏は呼ばれていないことはなく、電話をかける係じゃなかったってこと。
「あんでるせん」のエンタメ感は、前回のnoteで書いたので、それを読んでいただきたい。
今回は、わたしは留守番てか、ちびっこふたりのお守りをかって出て(『あんでるせん』は小4以上しか入場できないので)、まさかの初ハウステンボスであった。
2年生の甥っ子、3年生のうちの末っ子、わたし、の凸凹トリオで、それもうっかりサボ的な木靴で(オランダを意識しすぎた)行っちゃったもんだから、のっけから足は棒。
3階建てのメリーゴーランド(これは跨いでいるだけだからラク)、
VRの激流ラフティング(椅子がガタガタいうけど基本座っているだけだからラク)をトライしたが、実はVRってやつを初めて体験したのだけれど、始まって5秒くらいで、「あ!これ完全に松果体にダメージうけるやつ」と危機を察してずっと目を閉じてた。ちびっこたちも「怖くてずっと目つむってた!」と言ってたから内心ほっとした。
おなじみのミラーハウスは、全面鏡張りの迷路を進むが、行けども行けども鏡にぶつかり進めない。あげく末っ子は「これって、死ぬ可能性高いやつ??」「このまま出れなかったら間違いなく死ぬ!」とパニック起こして泣きじゃくりながら「死ぬ死ぬ」連呼するもんだから、ちょっと一瞬、地獄絵図みたいになった。
けど、先に入った老夫婦が迷って戻って来て、そのうち後からきた修学旅行生たちも合流し、わちゃわちゃ団子みたいに押し合いへしあいしながら、なんとか脱出成功。
「娑婆は最高だな」とトリオで安堵したのでした。
気を取り直し、まだまだ体力が有り余っているちびっこたちは、蛇行してグネグネ走りながら「こっちこっち」とわたしを呼ぶので向かったら、そこは本気のアスレチックだった。
このアトラクションは保護者も参加しないとダメらしく、一抹の不安を感じながら列に並ぶうちに、ヘルメットを装着され、命綱を腰に引っ掛けられ、「なにかあってもハウステンボスのせいにしません」という趣旨の同意書にサインさせられ、靴の履き替えを要求され、満身創痍、いざ!
結論から言うと、めちゃめちゃ怖かった。
なぜなら、基本高所。下見たら肝が縮む系だのにも関わらず、
ガタガタ揺れ揺れの心許ない板の連なり。
自分の現在の握力を信じられないままやるしかないボルタリング。
足元ぐらぐらの状態で、まぁまぁ大きめの木箱を跨いで越えることになるなんて聞いてなかったけど、ちょうどわたしはインドのバンジャブパンツ履いてて、「これって寅壱のニッカボッカじゃん?。https://www.toraichi-shop.com/products/list?category_id=48
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だったら、まさにアスレチックに適正な服装!」と、自分で自分を励ましたりした。
やがて、ちびっこたちの応援もあって無事にゴーーーーールっ!
だが、まさかの「もう1回!もう1回!」のアンコールがちびっこから沸き起こり、もちろんやった。でも泣けるかな、2回目はかなり上達してて、「身体よ、よくやった」と褒めた。
がしかし、当初の予想では、わたしはビール(もちろんオランダだけにハイネケン)を飲みながら、「めんこいのー」とホクホク顔で、コーヒーカップとかゴーカートとか原色の滑り台とかで遊ぶちびっこらを愛でてればいいんだよねーと思ってたので、そうとう舐めてました。
今回の旅でわたしが買ったものは、猫と犬へのお土産の長崎産無添加いりこと切り干し大根。
持ち帰った「物」はそれだけだけど、持ち帰った「経験」はちびっこたちのおかげで山盛り。
ということで、ただいま絶賛筋肉痛である。