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人生は大事なことはなにも決められない

人生について考えたとき、なにが面白いかというと、気がついたときには誰もがもうすでに生まれて、そして生きていることだ。

物心がついて気がつけば、その場所で、そのときに、その人たちのところで、そのように生きている。それは自分では選ぶことはできない。とりあえずは、そこで、そのときに、その人たちと一緒に、そのように生きていくしかない。

そして人生の最初と同様、人生の最後も自分ではほとんど選べない。どこで、いつ、だれのそばで、どのように最後を迎えるのか。自分ですべて思い通りに選べる人は少ないだろう。

我々は、始まりも終わりも自分では決められない人生を生きている。

自分の思い通りにならない始まり方をして、自分の思い通りにならない終わり方をする。それが人生だ。

だったら、その途中で思い通りにならないことがあるのは当然だろう。

気がつけば生まれて生きていることをそのまま受け入れることができるのなら、そんな不条理で不自由でわけのわからない状態で始まった人生なら、そして、自分の思い通りに終わることさえできないのなら、その間に起こる様々なできごとなど、大したことはない。


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