シリーズ・留学を考える [1] - そもそも留学ってなに?
弊社は留学エージェントだ。簡単に言うと「留学」という商品を売っている。
世の中には留学に興味のない方も多いだろう。けれど、留学という言葉はほとんどの方は知っているだろうし、留学という言葉に対して何らかのイメージを持っているだろう。
ここでもう一度、留学って一体何なのか、ということを、何回かに分けて書いてみようと思う。
留学って、多くの人が抱いているイメージ通りのものなのか?
留学を考えるだけで、何かが変わるのか?
留学を決断し、留学をして、留学を終えると、一体何が変わるのか?
留学に興味がなく、人生で一度も留学をしない人たちと、何が違うのか?
実際の留学生活はどんなものなのか?
それは、ネットで出ている情報とどこが違うのか?
心配していることは起こらないのか?
行って後悔することはないのか?
行くだけの価値はあるのか?
などについて書いていきたい。
留学に興味がないけれど留学という言葉は知っている、という方も、これから書くことを読んでいただければ、そのイメージが変わるかもしれない。
第一回目は、そもそも留学って何なのか?
留学ってなに?を考えるとき、留学の目標と一緒にする人がいるけれど、それは少し違う。英語力を上げる、友達を作る、将来海外で働くために力をつける、ラグビーのスキルを上げる、などを留学を終えたときの最終目標としている人も多い。それはすばらしいことだし、それぞれの留学生がそれぞれの目標を持って生活をするのはとてもいいことだ。
でも、英語力を上げることや、友達を作ることは、留学ってなに?の答えではない。その答えは、もう少し根本的なところにある。一人ひとり違うものではなく、留学をする人、留学をした人全てに共通すること。それが留学ってなに?の答えだ。
ウィキペディアの「留学」のページを見てみると、こう書かれてある。
「留学(りゅうがく、るがく)とは、自国以外の国に在留(ホームステイ等)して学術・技芸を学ぶことをいう。3ヶ月以内を短期留学、それ以上を長期留学と言う。広義には自国内の遠隔地に生活拠点を移して学術・技芸を学ぶこと(国内留学)を含める場合もある。
留学している人を「留学生」(りゅうがくせい、るがくしょう)という。」
ざっくりとは正しい。けれど、ここに書かれてあることが留学かといえばそうではない。
「自国以外の国に在留」というのはほぼその通りだろう。でも、必ずしも「学術・技芸を学ぶこと」とは限らない。大昔はそうだったのかもしれないけれど、最近は「学術・技芸を学」ばなくても留学と呼ぶこともあるだろう。
留学ってなに?に対する弊社の答えを一言で表すと、
留学とは経験だ
になる。
ではその経験とは何なのか?具体的に言うと、条件は3つある。
一つは、場所を変えること。
ウィキペディアにあるように、自国以外の国に在留する、つまりそれまで暮らしていた場所から別の場所に移ることが、留学には必要だ。
二つ目は、出会う人を変えること。
それまでいつも一緒にいた人とは違う人と生活をする。それが留学の一つの条件だろう。
三つ目は、生活の時間を変えること。
留学前の生活と違う時間の過ごし方をする。24時間の使い方を変える。それも留学の一つの条件だろう。
それまでと違う国に行って、違う人たちと過ごし、違う時間の使い方をする。そしてその中で、それまでの日本での生活とは違う経験をする。
それが留学だ。
そしてその「経験」を通して、日本にいたときとは違うことを感じ、違うことを考え、違う成長をする。
だから留学をすると、生活が変わり、その人自身が変わり、人生が確実に変わる。
言い換えると、留学に行くかどうかを考えることは、英語力とか友達とかそんなことだけではなくて、その人がその人の人生をどんな人生にしたいのかを考えることだ。今のままの生活でいいのか、今のままの自分でいいのか、今のままの人生でいいのか。
留学を考えたことのある人はみんな、一度はそんなことを真剣に考えただろう。
では具体的に、場所を変えるとはどういうことで、それによって何が起こるのか。今まで出会わなかったような人たちと一緒に過ごすというのは、どんな意味があるのか。時間の使い方が変わると、自分にどんな変化があるのか。
そして留学によってどのように生活が変わり、その人が変わり、人生が変わるのか。
そんなことを次回から書いてみたい。
ウィキペディア
留学
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%99%E5%AD%A6