見出し画像

メキシコわくわく旅日記⑬ リメンバーミー

 膝にアルマジロのウッドカービングを乗せて、車で次の工房に移動。と思ったら、妻の調子がとても悪そう。ガイドの彼に言ったら、薬局に行こうと言うことになり、途中で、薬局に。

薬局入口。チェーン店みたい。consulta médicaのポスター。
親切な薬剤師のお姉さん。

 メキシコの薬局、ちょっとお金を払えばお医者さんに診てもらえるらしく頼もうと思ったけど(consulta médica、50メキシコドルなので、5千円ぐらいで相談できるみたい)、ちょうど在中してなくて、ガイドの彼のおすすめのど飴、解熱剤を購入して、妻はその場でググッと飲む。ぐったりとしつつも、旅行に来た気力で、次の目的地に。

薬局の前の野良犬

 次の目的地は、ウッドカービングの工房が集まった村。
サン・マルティン・ティルカヘテ村のハコボ&マリア・アンヘレスの工房に。
Jacobo & María Ángeles
・住所 Libres 5, Col. Centro, 71506 San Martín Tilcajete, Oax., Mexico
・営業時間 8:00〜18:00(年中無休)

工房の中の祭壇。
ギャラリーでは販売展示。確かにメキシコっぽいといえばメキシコっぽい。

ディズニーのスタッフも訪れたらしい。ここでもリメンバーミーの舞台だとか。
村自体が観光地。親切にウッドカービングの作り方をレクチャーしてくれる。
 実際、リメンバーミーのモデルになったおばあさんとか、確かに良い顔をしているけれど、リメンバーミーを見てない僕にはピンとこない。

 さっきのアンヘリコさんお工房の素朴さに比べて、若い人がいっぱい働いていて、細かい模様を手書きで書いている。とてもカラフルなウッドカービング。こちらが現代の主流なのだろうけど、造形が丸みを帯びていて少し苦手。

リメンバーミーのモデルになったおばあさんらしい

 アレブリヘ(アレブリヘス)と言うらしい。メキシコシティの張り子職人であるペドロ・リナーレス(1906年生まれ)が、重い病を患った後にその夢の生き物を張り子で作り始めたことに由来していて、オアハカ州の木彫り職人がペドロのアレブリヘを参考にして、奇抜な形と色彩の怪獣を張り子ではなく木彫りでつくるようになったとWikipediaの説明ではあるけれど。
 80年代以降、このスタイルが今の形になっていったのだけど。僕の求める物ではない気がする。好みの問題なのか、技術?に走りすぎている気がする。
日本の伝統芸能も似ているところがあると思う。すごい技術なのだけど苦手。

工房では結構若い人が頑張って絵付けをしている。

妻が、ウッドカービングのキットを購入して村を後にする。ガイドの人は午前中だけの契約(約束)だったのだけど、なんだか気が合ったので、一緒にご飯に行こうということになり、レストランへ。森の中のレストランで、ネットフリックスの番組にも取り上げられた店らしい。

 グイグイ、森の中を車で進むとレストランに到着。土間のようなところでワイルドに肉を焼いている。美味しい匂いがもうそこら中に漂っている。薪で、火を焚べている。うーーん。ワイルド!

見たこともないスパイス

 とにかく雰囲気がいい。そして美味しい。わざわざ来た甲斐がある。
働いている人もとにかく楽しそう。
ガイドの彼と相談して、いろいろ頼んでみる。彼も初めて来たようだけど。
ちょっと頼みすぎたけど。
 ガイドの彼と、娘が日本に留学している話とか聞きながら楽しくランチ。普段は運送の仕事をしているとか、娘に会いに今年日本に会いにいくとか。とにかく話が面白い。

野菜も新鮮。果物も。


とにかく美味しい。
とにかくボリュームがすごい!

 お腹がはち切れそうなぐらい3人で食べた。本当に食べて話して、食べて。いいランチ。
 ガイドの彼は遠慮したけど、ちょっと多めに払って街に戻る。

ガイドの彼と料理を待つ間いろいろ世間話

 ホテルでガイドの彼と別れて(本当いい人だった。またお願いしたい!)、ホテルに戻る途中で妻がマッサージを見つけたので予約する。体調はすこし薬が効いたのか?
少し、体をほぐしたかったのだと思う。
妻がマッサージに行ってる間、街の中をうろうろする。街の中心のマーケットを見たり、版画印刷の工房を見たり。

ホテルから徒歩2、3分の雑貨とカフェの店がとてもによかった。
メキシコの民藝セレクトなのだろうけど、店主のセンスが独特。そしてコーヒーが美味しい。

LIA Café 

店主が美味しいコーヒーを淹れてくれる。

 なるほどなあと店内をダラダラ見ていると、BGMが何かと耳に入ってくる。ずっと、the Smiths がかかっている。カフェラテができるまでの間、世間話。とにかく、店主の彼はスミスが大好きみたい。メキシコでもモリッシーは人気とのこと。日本でも人気だった?話とか、最近のアルバムはあまり聴いてない話などダラダラしながら楽しむ。結局、カップ(湯呑み)みたいなものをちょっと購入して店を出る。
ああこの店は、メキシコのガーブドミンゴなんだな。

オアハカでいい店に来ることができた。自分の目でものを集めれる人は尊敬してしまう。
いろいろんな作家を自分の視点で集めている。ガープドミンゴ。行けていないけど、ほんと自分の目で作家を選んでいる。 

店にはメキシコ中から集めたものが並んでいる。
民藝品も少しあるけど、基本的に現代の作家ものが多い

 ホテルに戻ると、妻はマッサージにいってきて少しは風邪の症状も良くなっているような感じ。ホテルでちょっと寝るとのことで、僕は、再び街に。

 お土産物屋さんを見てみたり、100均みたいな店(スリーコインズに近い)で文房具を買ってみたり。ダラダラ時間を潰す。
昼間食べすぎたので、サンドイッチを買ってホテルに戻ったような。この日の晩御飯は本当に思い出せない。なぜなら、ホテルに帰ってから、、、、、

 夜、寝ていた妻が、突然起きて、うわああっと変な声をあげるので、振り返ると、鼻血をダラダラ流している!!
Tシャツは血だらけ!
メキシコの現地の薬が強かったのだと思う。オーバードーズ?
その後、またぐっすり眠りについていたので、安心したけど。

 オアハカの夜は思ったより静か。時々、うるさい観光バスが音楽を流しながら走るけれど。
 鼻血を流す妻、どこかでみたシーンだと思ったら、思い出した。
パルプフィクションのユマ・サーマン。
そんなことを思いながら、オアハカの夜は更けていくのでした。

次回 オアハカは買い物天国!

いいなと思ったら応援しよう!