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かつてのゴスロリ少女、銀座でハイブランドの空気を吸う

9/9、土曜日、銀座に行ってきた。

イエーイ!!!!銀座!!!

銀座には、その気になれば1時間程度で出られるのに、年単位で来てなかった。銀座に「買い物」に来たのはそれこそ、何年前に伊東屋にきたっけ……レベルだ。
ハイブランドに触れないといけないのはわかっているけど入ったことなくて怖いとうだうだしていたら、友人がそれなら付き合ってあげると言ってくれたのだ。ありがたい。

今回の目的は「ハイブランドの空気を吸う」である。目標設定は試着よりもさらに下。空気吸って吐いてくるくらいなら私にもできよう。初めてのことをするときはハードルは限りなく下げていったほうが達成感と自己肯定感が得られるのだ。息してる! えらいね!!
本当は「これを見に来ました」という目星をつけていったほうがいいとあきやさんには言われていたけれど、本当に何もわからないので「バッグ見に来ました」であわよくばなんか試着、というくらいの心持で行くことにする。
というわけでがっつり吸ってきました。ぎんざのくうきおいしい!!
結論から言うと、めっちゃ面白かった。
銀座 is わくわくファッションテーマパーク。

今回行った……というかお店に入ったブランドは以下。
GUCCI
シャネル
エルメス
メゾン・マルジェラ
アレキサンダー・マックイーン

番外
フエギア
ヴィヴィアン・ウエストウッド
ドーバーストリートマーケット(ブランドじゃないけど上から下まで見た)

普段見ているブランドからすると全体的に0が1個から2個多い。やべえ。もう私の貧弱な語彙ではやべえ、しか出てこない。うかつに「あ、これかわいー!」とか言って手に取っていいのかすらわからない。いきなり警報なったりしませんか。

ドのつく初心者なので「やさしいです」との噂をかねがね聞いていたGUCCIから行くことにした。
入り口で「今日は何をお探しですか?」と聞かれる。あっ、これ、自問自答ファッション教室でやったところだ! という進研ゼミ的な感動を覚えながら「バッグを見せていただけますか」と慣れた風を装って入店。一通り見せてもらって、ちょっと試着させてもらって、お礼を言って笑顔で退店。長居はしない。あきやさんから学んだことを活かせている……! できてるぞ自分……!
土曜の昼ということもあって、入店に時間がかかるお店や、人が多すぎて諦めたお店あったが、おおむね「空気を吸う」は無事達成できたと思う。ついでに試着までさせてもらったのだから花丸120点では?というわけで、きちょは「ハイブランド未経験の女」から「ハイブランドの空気を吸った女」にクラスチェンジしました!

大千鳥くん、ここが銀座のGUCCIだよ。

わかったこと。

ハイブランド怖くなかった。

むしろ普通のお店よりも退店しやすい。なぜなら当たり前だが金額がめちゃ高いので店員さんもそうそう一発で買ってくれるとは思ってないのがわかる。これいいわね、いただくわ、ができる人は一日に数人いるかいないかではないだろうか。わからんけど。
それでも丁寧に接客してくれるのはすごいな……と思う。なんというか、ディズニーランドのキャストさんのようだ。物を売っていると同時に、世界への案内人でもあるのだな、という印象を持った。特に路面店だとそういう性質が強いのかもしれない。入るのに勇気はいるが、出るときに「申し訳ないな」という気持ちをあまり感じないように接客してもらえるのはありがたい。
こちらも「一切買う気がない」わけではない、という心持なのもよかったのかもしれない。買う気はあるんです。ただ即決できないだけで。

私「チョットチイサメノバッグ」が欲しいのでは?

そもそもハイブランド・チイサイバッグ・シカナイみたいなところはあるのだが、それはそれとしても今回心ときめいたのはすべて「今の鞄の1/2以下しか入らなそうなバッグ」ばかりだった。普段だったらそもそも手に取らない。明らかに荷物が入らないから。
でも持った瞬間「あっ、かわいー!!」となったのはどのブランド・形であっても、小さ目のバッグ。かわいーというのは、バッグだけではなく、私とのバランスを見てだ。
思えば今までバッグを選ぶときにまず考えていたのは、第一印象(デザイン)はもちろんだが「容量があるか」ということだ。容量がある=機能が足りている、だが、思い出す自問自答。私は「衣服3:ファッション7」で生きたい女ではなかったか。鞄の容量を選択要素の上位に据えているのはこの生き方に反するのでは???? あーーーーーそういえばあきやさんもミニバッグ問題にメスを入れてたな~~~~~!!???

サブバッグ(ランチトート)問題も私の中で根深いが、ここに今触れると収拾つかなくなるのでこれを考えるのはまた後日にする。あきやさんですら答えが出せていない問題に、私が一朝一夕で挑むのは無謀すぎる。要思索。
しかし、持たせていただいたシャネルの赤い小さなバッグ、あまりにもエレガントだった。とても鮮やかな赤なのに、品が良く見えるってどういうこと。シャネルのバッグは見た目だけだとピンと来てなかったのだが、持ってみないとほんとにわからないんだなと痛感した。接客してくれたお姉さんの、「シークレット・ポケットはラブレターをしのばせるためのポケットなんですよ」という言葉にもキュンキュンしてしまった……そういうの大好き。そういうのもっとちょうだい。しのばせるラブレターを送ってくれる殿方もレディも今のところいないけれど、私もあのポケットになにか入れたい。
多分私は「チョットチイサイバッグ」そのものが欲しいのではなくて、それを持つことで身にまとえる雰囲気が欲しい。上品で、エレガントな大人の女性。そういうものにわたしはなりたい。
マックイーンのジュエルドサッチェルの赤も持たせていただいたんだけど「好き!」だけど「今なりたい!」ではないのかも? とも思った。めっちゃかわいい。欲しいけど。欲しいけど……! 私にはパンクすぎるかも……? いやでも好き…… このナックルであらゆるものを殴っていきたい……今すぐ非課税で5億円ください。
持ってみないとわからないし、知らないと選べない。知るためには商品の写真を見てるだけだとだめだな~というのも身にしみてわかった。触らないとだめ。五感が最強。「考えるな、感じろ」ではなく「考えて、感じろ」だ。

余談だが牡牛座はこの「感じる」ということが得意……というか基盤にある星座なんだそうだ。めっちゃわかる~~~~~~~~快不快は理屈じゃないんよ~~~~~「なんかやだ」「なんかめっちゃええかんじ」が基準なんだよ~~~~~~

今回はおのぼりさんハイブランドの空気を吸うコースだったけど、それだけでもめちゃめちゃ楽しかったです。
ハイブランドの路面店って、ギャラリーでありテーマパークだなって思いました。長居しないように、って思ってたから上から下まで堪能!って感じではないけど、ちょっと吸って出てきただけでも「何かすごくいいものを見た」という気持ちになった。これもギャラリーと同じ感覚。
次はちゃんと目星をつけたうえで、ひとりでできるもんしたい。怖くないってわかったし。

普段はあまり飲まないんですが、かわいいバーがあったので立ち寄って気分よくほろ酔いにて本日は終了。

対戦ありがとうございました。

いや、楽しかった、銀座。もっと頻繁にふらっと遊びに行こう。別に「何も買わない」って買い物があってもいいわけだし。
しかしシャネルのバッグを「かわいい」と思う日がくるなんて。去年の私に言っても絶対に信じないだろうなー自問自答とは日々驚きと変化の連続である。


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