手探りの身体づくり

わたしは運動がきらいです。
きらいじゃないな。苦手です。
今までの人生で一度たりとも、痩せたとか、スタイルがよくなったとか、長く走れるようになったとか、○○(競技)が上手になったとかの、体を動かし続けることで得られるはずのポジティブな実感みたいなものを感じたことがないからです。

もう圧倒的に運痴。
ダンスや簡単な器械運動などの、お手本があってそれを模倣すればでき(たように見え)るものは大丈夫です。
が、『それは人として基本的に大丈夫やろ』みたいな基礎的な動きの、筋肉の使い方みたいなものがめちゃくちゃにへたくそ。
歩いてても何もないところでつまずくし、走ると一瞬で息が上がるし、しっかりめのストレッチをするだけで血流がよくなりすぎて眩暈がするし、身体作りを積み上げるための身体機能の土台が存在していない。
特に上半身の使い方が本当にわかってなくて、昔ジムに通い始めたとき、あまりに腕・胸の筋肉がなさすぎて、トレーナーに「女子高生以下の筋力」と言われました。
JC並の筋力しかないアラサー需要なさすぎるな。

が、先日書いた日記以降、『食べられると思った隙にその瞬間食べられる食べたいものを腹いっぱい食う』という生活を続けた結果、目方は増えない(腹いっぱいにも限度がある)のに体脂肪率が上がる(ハイカロリーを狙って高脂質なものを食べるから)、しかし見た目が痩せていく(むしろ目方が減ってるから)という最悪のループに入り、わたくしは筋トレを決意いたしました。
仕方がないので。
これ以上ぶすになれないのと、実はちょっとした夢があり、踏み出すなら今のタイミングかな……というのがあったので。

そんなわけで、膝立伏せと肩のストレッチ、腹筋を、回数などは決めず、思いついたタイミングでやりたいだけやるようにし始めました。
負荷? バランス? 超回復? そんなもん知るか。
身体の動かし方がわからない、筋トレするための筋肉がないレベルのわたしのような者が一歩を踏み出し、それを一歩で終わらせないためには、理屈が邪魔になるときがあるのです。
今はそういうの、まだ考えられるレベルじゃないので。
人間が健全な日常生活を送るために基本的に身体に備わってなきゃいけない体力をつけてからじゃないと、人間レベルの話は理解できないのです。

結果、よく言う『筋トレ初心者ボーナス』が乗りました。
二の腕と腹に、今まで見たことない凹凸ができている……!

栄養バランスを、あすけんの女に管理される日々も再開しました。
体脂肪を落としたいがあまり脂質をほぼ摂らない生活を2日したら眩暈がしました。
食べ物から摂った脂質はそのまま身体を動かす力になっていたのだなと実感。
あの眩暈と疲労感は身体についてる脂肪を燃やそうとしていたからなのかもしれない。

しばらくこのまま、腕と胸、腹周りのトレーニングを続けて、その間に、どういう身体になりたいのかのイメージをもう少し明確にする必要があると感じました。
でも、明確にならなかったらそれでもいいや。
しばらくは二の腕を、もう少し自分の愛せる曲線になるまで育てていきます(今かなり好き)。

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