時間を無駄にしないために憶えておきたい経理作業の基本【経理を初めて行う人向け】
「レシートや領収書は月ごちに分けた方がいい?」
「勘定科目はいくつ使えばいい?」
「1円単位まで計算しないとだめ?」
などなど、経理をやり始めたばかりのころは、どのくらい細かく資料を整理したり、どのくらい頻繁に経理作業をしないといけないんだろ?と疑問に思いますよね。
わたしは会計事務所で15年勤めましたが、そのうち7年は新規にビジネスを始めた人向けに経理を教えていました。
そのときの経験からすると、はじめて経理をやり始めた人は、大雑把すぎるか几帳面すぎるかのどちらかになります。
経理を大雑把にやりすぎると確定申告のときに、費用の使い道がわからなくて困るし、逆に几帳面にやりすぎると時間ばかりがかかって嫌になります。
そこで、今回は時間を無駄にしないために憶えておきたい経理作業の基本をお伝えします。
経理作業というと
レシートや領収書は日付ごとにスクラップブックに貼って、番号や勘定科目も書いて、取引先ごとに納品書、請求書、領収書ごとのファイルを作って…
などなど、細かくやらないといけないと思っている人と
「資料さえあればなんとかなるでしょ!と、とりあえず段ボールにレシートや領収書を放り込んでおけばOK…
という大雑把に思っている人がいます。
上記のやり方をすると、どちらも時間を無駄にします。
なぜなら、必要以上に細かく作業すればその分時間が無駄になるし、大雑把すぎると確定申告のときに支払いや入金の内容がわからなくて、悩んだり調べたりする時間が無駄になるからです。
このように経理作業を細かくしすぎたり、大雑把にやりすぎる原因は、経理作業の基本を知らないからです。
では、経理作業の基本とはなんでしょうか?
それは「手間なく時間をかけず簡単にかつ整然と!」です。
経理というのは、経費の支払いや売上の入金管理、領収書類の纏め、帳簿の記帳など、多岐にわたりますが、残念なことに、そのほとんどの仕事は過去の出来事の取りまとめてです。
(資金繰りとか事業計画とかは別ね。)
もちろん、支払いや入金管理はしなくちゃいけないし、日本で商売する以上は、税金の申告とは縁が切れないですから、帳簿を作ったり、領収書を整理したりってことは、大切な仕事です。
でも、悲しいかな、どれだけ頑張って領収書を整理しても、どれだけ丁寧に記帳しても、どれだけタイムリーに経費を払っても、そこからは利益が生まれません。
だから、経理にかける時間はレシートや領収書がなくならない範囲で、年末に不明の支払いや入金がない程度に最小化する、これが基本です。
そして、経理を最小化して浮いた時間は、営業活動や広告活動などの売上に繋がる仕事や、事業計画や資金繰り、業務改善などの会社の未来に繋がる仕事に使いましょう。
そうすれば、きっと売上や利益のアップにつながります。
ただ今、無料プレゼント中の電子書籍『決算作業が1/3になる!?超速決算の魔法』も経理作業のヒントになります。ぜひ、読んでみてくださいね。