高三の夏、千円持って北海道の最北端までヒッチハイクで行った話。②
是非①から見て下さい🙇♂️
2016年7月26日。場所は埼玉のド田舎。夜の10時すぎ、小雨の降るかな僕の旅は始まります。
雨か〜。
いきなりピンチ。アホな僕ですが、ヒッチハイクで雨が不利なとこくらいはわかりました。
だって、普通に考えてびしょ濡れになってる知らない人、自分の車に乗せたくないでしょ。
色々な事を想定し、撮影用の三脚や、日本地図等々大量にバックに詰めてはいたのですが、かっぱと傘がありません。
想定外。いや、雨くらいは想定しとけよと思うけどさ。アホなのよおれ。
いきなり、帰りたくなったよ。ほんと。
父親からおまえにヒッチハイクなんて無理と言われた事を思い出し、再び歩き始めました。
だかまた異変に気づく。車が全然走ってない。
え、これどーすんの?
うん、まー、なんとかなるか。
このまーなるとかなるか精神。この旅で大活躍します。
とにかく歩きまくって歩きまくって車どうりが多そうな道路に着いきました。
環境は整った、よし、ヒッチハイクするぞ!!
ん???
ヒッチハイク?
ヒッチハイクってどーやってやんの???
スケッチブックに行きたい方角を書いて、、、
え、おれ、まずどこ目指せば北海道辿り着けるの?
なんて書けばいいの?笑
美女が運転する車をヒッチハイクして、今晩うち泊まってく??とか言われる妄想ばかりしていて具体的なヒッチハイクの想像、想定を僕は全くしていませんでした。
高速に乗れば一発で北海道だ。
そんな安直な考えは一応あったので、僕は近くのインターチェンジがある場所を調べ、その新品のスケッチブックに川越市方面 or ICと書きました。
書いてる手が震えました。
あー、もう、後戻りできない。
今更だが所持金が1000円という事を後悔。
ここでちょっと話がそれますが、なぜ、僕がこんな3年半前にしたヒッチハイクの描写を割としっかり書けるのか。
当時17年生きてきて、自分は他の人よりもいくらか脳味噌が小さい事を把握していました。その小さい脳味噌におそらくこのヒッチハイク経験は容量的に入りきらないと思い、日記をつけてました。
その日記にも「はじめむっちゃきんちょうした」と書かれています。
むっちゃとか書いちゃう語彙力、緊張をひらがなで書く僕の頭の悪さの割に、日記を書こうと決めたのは、わりかし良い判断だったとは思ってます。
むっちゃとか言う奴絶対すぐモノ忘れるしな。
時刻は夜の11時。僕は緊張しながら川越市方面or ICと書いてあるスケッチブックを掲げヒッチハイクをスタートさせました。
目の前を通り過ぎる無数の車たち。
夜で暗いし、ちょっと雨は降っているけどやっぱりヒッチハイクしてる人が珍しいのか車の中からチラチラ僕を見るのがわかりました。
表情は人それぞれだけどほとんどが驚いた表情。
たぶんほとんどの人が僕を見た後、僕の会話をするんだろーな〜と、妄想を膨らませてました。
そんななか、夜の11時半頃、待望の記念すべき一台目の車が止まります。
「乗る〜??」
乗ります!!!
やった!!!ヒッチハイク出来た!!!!!嬉しい〜〜〜〜〜〜〜〜感動〜〜〜〜〜〜〜〜
車に乗ってたのは足に腕に、タトゥーめっちゃ入ったお兄さん。
死んじゃう〜〜〜〜〜怖い〜〜〜〜〜〜〜〜
タトゥーお兄さん「いやな、なんか珍しいな〜って思ってな、一回通り過ぎちゃったんだけどなんか、パチンコ勝って気分良いからUターンしてきたよ」
Uターン〜〜〜〜〜〜優しい〜〜〜〜〜〜〜ギャップ〜〜〜〜〜〜
人は見た目では判断してはいけない。身をもって感じました。
話しによるとその方は25歳のトラックの運転手をやっているお兄さん。多分パチンコでだいぶ勝ったのか、当時17歳高校生の僕に対し、めちゃくちゃパチンコの話しをしてくれました。
パチンコはわからなかったので、いかついっす、えぐすぎ、バケモンっす、という運動部特有の偏差値低め発言を駆使し、頑張って会話に食らいついてました。
「腹減ったな〜、なんか飯食うか」
その方にガストへ連れてってもらいました。
ハンバーグを食べながら話してるうちにだんだんと僕の緊張もほぐれ、色んな話しをする事ができました。
なんかお兄さんは薬物以外はほぼ全部の犯罪をやったとか言ってました。 わぉ。笑
結構親身になって僕の旅の事についても考えてくれました。
一旦今日は寝て明日朝一で旅を再開すると決め、24時間やってるマクドナルドまで送ってくれてお兄さんとはお別れ。
お兄さんありがとうございました。御馳走様でした!!!!
お兄さんこのnote見てくれてるかな?
見てくれてたら嬉しいな。
マックで100円のチキンクリスプ、マスタード抜きと水を注文し、初日の日記を書き、速攻寝ました。
高校生活で僕は授業中ちょ〜〜寝てた為、椅子に座りながら寝るベストな体勢を知っていたので、かなり良い睡眠が取れるのではと思っていたのですが、、、、30分おきに起こされる。店員に。
むっちゃ腹立ったけど、そりゃそーよな。100円しか払ってないの奴に6時間とかぐっすり寝させるわけねーよな。
ほとんど寝れずに朝の4時頃、旅を再開することにしました。
スマホで近くのインターチェンジを調べ、10キロ先にインターチェンジがあるみたいだったのでひとまず歩いて行こう!と決め、歩き出しました。
昨夜とはうってかわっての超快晴。早朝とはいえ7月、夏真っ只中。
あつい。。。。
何週間か前まで毎日野球に没頭していたので、体力には自信があり、10キロくらい余裕で歩けると思っていましたが、寝不足、大量の荷物により、かなりのパワーをもっていかれます。
歩くたびにバックに入っている撮影用の三脚の硬い部分が腰あたりにあたり、イライラもしてきます。
たまらず自販機で100円の水を購入。残金800円。
なんとか、なんとか歩いて所沢 ICに到着。
だいぶ体力を消耗したけど一安心。
2日目のヒッチハイクを開始させます。
開始20分くらいでトラックが止まりました。
早い、だいぶ早くに止まってくれた、苦労して歩いたかいがあった。
「お兄ちゃんどこまで行きたいの??」
僕「北海道目指してるんで北の方行きたいです!!!」
「あー、これねー、新潟行きの高速道路だから青森のほう行かないよー。」
僕「!?!?!?!?」
続く