脳の考える速さには限界があった!? ~カリフォルニア工科大学の新しい発見~
みなさん、こんにちは!今日は、とってもおもしろい研究について お話ししたいと思います。
私たちの脳について、すごく不思議な発見がありました。科学者たちが「人間の脳には考える速さの限界がある」ということを見つけたんです!
脳の不思議な限界
カリフォルニア工科大学の研究チームが調べたところ(英語の記事)、私たちの脳が考えを処理できる速さには限界があって、それは「1秒間に10ビット」だということがわかりました。
「ビット」って何だろう?と思いますよね。簡単に説明すると、情報の量を表す単位です。例えば、「はい」か「いいえ」という答えは1ビットの情報です。
すごい!でも、ちょっと遅い?
ここで面白いことがあります。私たちの目や耳などの感覚器官は、なんと「1秒間に10億ビット」もの情報を受け取っているんです!でも、実際に考えることができるのは、その中のほんの少しだけ。
たとえば、こんな感じです:
目で見る情報:すごーくたくさん!(10億ビット)
実際に考えられる量:ほんの少し(10ビット)
つまり、私たちの脳は、入ってくる情報の中から、本当に大切なものだけを選んで考えているんですね。
なぜこんなことになっているの?
研究者たちは、この理由についても考えてみました。
1. 昔からの影響
昔々、地球上に最初の生き物が現れた時、脳は主に「餌を見つける」「危険から逃げる」といった シンプルな判断をするために進化してきました。一度に一つのことだけを考えるという習性は、そこから来ているのかもしれません。
2. 生きていくのに十分な速さ
実は、普段の生活では、この速さで十分なんです。私たちの周りの世界は、そんなにめまぐるしく変化しているわけではありません。ゆっくりと、でも確実に考えることができれば大丈夫なんです。
おもしろい例え話
この研究について、もっとわかりやすく説明してみましょう。
想像してみてください。あなたの前に、大きな水道管があります。そこからは大量の水(情報)が流れ込んでいます。でも、その先には小さなじょうご(脳)があって、一度に通れる水の量が限られているんです。
じょうごは、必要な水(重要な情報)だけを選んで通していきます。残りの水は横に流れていってしまいます。でも、それで困ることはありません。本当に必要な水だけを選んで使えばいいんですから!
将来はどうなる?
最近、パソコンと脳を直接つなげる技術の話をよく聞きますよね。でも、この研究によると、そんな技術ができても、私たちの考える速さは変わらないかもしれません。なぜなら、それは脳の基本的な仕組みだからです。
みんなで考えてみよう!
この発見について、みなさんはどう思いますか?
実は、この研究結果に対して、「それはおかしい!」という意見を持つ人もいます。例えば、私たちは運転しながら話をしたり、電話をしながら歩いたりできますよね。これは、脳が一度に一つのことしかできないという説に反するのでは?という疑問です。
でも、研究者たちは言います。「そういった行動の多くは、習慣化されていて、実は深く考えなくてもできるようになっているんです」と。
まとめ
今回の研究でわかったことをまとめてみましょう:
人間の脳は1秒間に10ビットの速さでしか考えられない
でも、感覚器官は1秒間に10億ビットもの情報を受け取っている
脳は、たくさんの情報の中から、本当に大切なものだけを選んでいる
この仕組みは、生き物が進化してきた過程で作られた
普段の生活では、この速さで十分
私たちの脳は、とても不思議で面白い仕組みを持っているんですね。一見遅いように見える処理速度も、実は私たちの生活にぴったり合っているのかもしれません。
これからも、脳の研究は続いていきます。もしかしたら、もっと驚くような発見があるかもしれませんね。みなさんも、自分の脳について考えてみませんか?
研究について考えたり、友だちと話し合ったりするのも楽しいかもしれません。でも、あまり深く考えすぎて、脳が「オーバーヒート」しないように気をつけましょう!(これは冗談です😊)
おしまい