大切なことから目をそらしていませんか?〜韓非子の言葉から学ぶ〜
みなさん、こんにちは。今日は、約2300年前の中国の賢人、韓非子(かんぴし)という人の残した大切な言葉について、わかりやすくお話ししていきたいと思います。
むずかしい言葉が並んでいますね。でも、とても身近で大切なことを教えてくれている言葉なんです。まず、この言葉を今の言葉に直してみましょう。
「家の主人が、壁の穴や隙間をふさがないで、ただ壁を赤や白で塗り固めることばかりに力を使っていると、強い雨や風が来たときに、その壁は必ず壊れてしまうよ」
という意味です。
見た目より大切なもの
これは、どういうことを教えているのでしょうか?
たとえば、こんな状況を想像してみてください。
あなたの部屋の壁に小さな穴が開いています。でも、明日は大切な友だちが遊びに来るから、とりあえず壁をきれいな色で塗って、かっこよく見せたいと思いました。
穴はそのままで、表面だけきれいにしたら...どうなるでしょう?
そうです。見た目は確かにきれいになります。でも、その穴から雨水が入ってきたり、強い風で穴が大きくなったりして、最後には壁が崩れてしまうかもしれません。
韓非子は、「目の前の見た目だけを取り繕って、本当に大切な問題を放っておくのは、とても危険なことだよ」と教えてくれているのです。
身の回りの例で考えてみよう
この教えは、私たちの毎日の生活でもたくさんの場面に当てはまります。
勉強の場合:
テストの前に、理解できていない部分があるのに、ただ答えを暗記するだけ。これは「穴を放っておいて、表面だけきれいに塗る」のと同じです。本当は、わからないところをしっかり理解することが大切ですね。お片付けの場合:
部屋を掃除するとき、物を全部クローゼットに詰め込んで、見た目だけきれいにする。これも同じです。いずれクローゼットからものがあふれて、もっと大変なことになってしまいます。友だち関係の場合:
友だちと何か問題があったとき、その問題について話し合わないで、とりあえず普通に接するふりをする。これも「穴を放っておく」ことになります。本当は、勇気を出して話し合うことが大切かもしれません。
どうすれば良いのでしょう?
韓非子の教えから、私たちは次のことを学べます:
問題を見つけたら、すぐに対処することが大切
見た目よりも、基礎や土台を大切にすること
一時的な解決ではなく、きちんとした解決を目指すこと
むずかしそうに思えるかもしれませんが、実は誰にでもできることなんです。
たとえば、宿題で分からないところがあったら、すぐに先生や家の人に聞いてみる。持ち物が多くなってきたら、必要なものと必要でないものをきちんと分ける。友だちと気まずくなったら、少しずつでも話をしてみる。
こういった小さな行動の積み重ねが、実は大きな問題を防ぐことにつながるんです。
まとめ
2300年も前の言葉ですが、韓非子の教えは今の私たちにもぴったり当てはまりますね。
目の前のことだけでなく、その先のことまで考えて行動する。
これは、大人になっても大切な考え方です。
みなさんも、何か問題を見つけたとき、「とりあえず」で済ませていないでしょうか?
今日学んだ韓非子の言葉を思い出して、真正面から問題に取り組んでみましょう。
きっと、より良い結果につながるはずです。
今日は韓非子という賢人の言葉から、とても大切なことを学びましたね。
この教えを覚えておいて、日々の生活で活かしていけたら素晴らしいと思います。
みなさんも、自分の周りにある「塞がなければいけない穴」について、考えてみてはいかがでしょうか?