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ウォルマートと私たちの町のおこづかい
みなさん、こんにちは。今日は、お店とお金の不思議なお話をしましょう。
アメリカを中心に世界中に進出している
大きなお店「ウォルマート」を知っていますか?たくさんの物が安く売られている大きなスーパーです。でも、このお店ができると、面白いことが起こるんです。
まず、良いことから話すと、みんなの家族はお買い物でお金を節約できるようになります。安い物がたくさん買えるからですね。
でも、ちょっと困ったこともあるんです。ウォルマートができた町では、10年たつと、家族のおこづかい(収入)が少し減ってしまうことがわかりました。どのくらい減るかというと、100円あったら6円くらい減るイメージです。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
ウォルマートのような大きなスーパーマーケットが町にできると、町全体のお金の流れがどう変わるかを分かりやすく説明します。
まず、ウォルマートができると、そこではたくさんの商品が売られています。そして、他のお店よりも安い値段で物を買えることが多いので、多くの人がウォルマートで買い物をするようになります。これが「節約効果」です。有名なブランドや日常品が安く手に入るので、人々は嬉しくなりますね。
しかし、その一方で、町には他にもたくさんの小さなお店がありますよね。たとえば、地元の八百屋さんやおもちゃ屋さんなどです。ウォルマートで多くの人が買い物をするようになると、こうした地元の小さなお店で買い物をする人が減ってしまいます。これが「収入の減少」です。小さなお店が売り上げを失うと、お店を続けるのが難しくなったり、閉店することもあります。
さらに、地元のお店が減ると、そのお店で働いていた人たちの仕事もなくなることがあります。結果として、町全体としてはウォルマートの商品でお金は節約できても、失われた仕事や地元ビジネスの活力の喪失により、収入全体が減少することがあるのです。
だから、このように大きな新しいお店ができることで、お金の使われ方や働く場所に影響が出て、結果的には町全体としてはお金が減ってしまうことがあるという仕組みです。
つまり、安く買い物ができるのは嬉しいけれど、それ以上に町全体のおこづかいが減ってしまうんです。これを「節約効果を上回る形で収入が減少」と言います。
大人の人たちは、こういうことを考えながら、町をより良くする方法を考えています。みんなも大きくなったら、自分の町のことをよく考えてみてくださいね。
お金の仕組みは難しいけれど、とっても大切なことなんです。これからも、こういう話題に興味を持ってくれたら嬉しいです。
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