「見えない世界」と「見える世界」 ~情報空間と物理空間、そして人の『死』について考える~

人はいつか「死」を迎えます。でも、「死」とは一体何なのでしょうか?

この世界には、「見えるもの」と「見えないもの」があります。たとえば、私たちの体は目に見えますが、「考え」や「気持ち」は目には見えません。それでも確かに存在していますよね。

この「見えるもの」と「見えないもの」は、それぞれ「物理空間」と「情報空間」と呼ばれる2つの世界にあると考えることができます。そして、この2つの世界の関係を知ることで、「死とは何か?」についても新しい視点で考えられるかもしれません。

今日は、「情報空間」と「物理空間」の関係をもとに、人の「死」について考えてみましょう。


1. 目に見える世界と目に見えない世界

私たちが生きているこの世界には、大きく分けて2つの空間があります。

① 目で見えるもの(物理空間)

  • 家や学校

  • 食べ物

  • スマートフォン

これらはすべて、目で見たり、手で触れたりすることができます。このように、実際に物として存在する世界 を「物理空間」と呼びます。

② 目には見えないもの(情報空間)

  • 考えや気持ち

  • 言葉や音楽

  • インターネット上のデータ

  • 夢や記憶

これらは形がないけれど、確かに存在しています。このように、データや情報として存在する世界 を「情報空間」と呼びます。

物理空間と情報空間は、まったく別のもののように思えるかもしれません。でも、実はお互いに影響を与え合っています。


2. 情報空間が物理空間に影響を与える

たとえば、次のようなことを考えてみましょう。

① 言葉の力

「ありがとう」と言われると嬉しくなるし、「バカ」と言われると悲しくなりますよね。言葉は情報空間にあるものですが、それを聞くことで心や体に変化が起こります。

② 音楽の力

好きな音楽を聴くと楽しい気分になったり、静かな音楽を聴くとリラックスしたりします。音楽も情報空間にありますが、それを聴くことで気持ちや体調が変わることがあります。

③ 記憶の影響

昔あった楽しい思い出を思い出すと、今の気分が明るくなることがあります。逆に、悲しいことを思い出すと気持ちが沈むこともあります。これも、情報空間が物理空間に影響を与えている例です。

このように、情報空間のものは物理空間に影響を与え、私たちの生活を形作っています。


3. 「死」とは何か?

では、「死」とは何でしょうか?

私たちの体は「物理空間」にあります。でも、考えや記憶、気持ちなどは「情報空間」にあると考えられます。

① 体は消えるが、情報は残る

「死」というと、「体が動かなくなること」と思うかもしれません。確かに、物理空間にある体はいつか壊れ、動かなくなります。

でも、情報空間にあるものはどうでしょう?

  • その人の思い出 は、家族や友人の記憶の中に残ります。

  • その人が作ったもの(本、音楽、作品など)は、この世界に残り続けます。

  • その人の言葉 は、人々の心に影響を与え続けます。

このように、物理空間の体はなくなっても、情報空間にあるものは生き続けるのです。

② 亡くなった人の「気」はどこへ?

「気」という言葉は、「元気」「病気」「気分」など、いろいろな場面で使われます。この「気」も、目には見えないけれど確かに存在するものです。

「気」が情報だと考えると、人が亡くなったあとも、その人の「気」はどこかに残るのかもしれません。たとえば、亡くなった家族のことを思い出すと、「今もそばにいる気がする」と感じることがありますよね。

これも、情報空間にある「気」が、物理空間にいる私たちに影響を与えているのかもしれません。


4. 死をどう受け止めるか

人はいつか死を迎えます。でも、それは「すべてが消えてしまうこと」ではありません。

① 人は「情報」として生き続ける

たとえば、歴史上の偉人たちは、体はもう存在しません。でも、彼らの言葉や行動、考え方は今も多くの人に影響を与えています。

私たちも同じです。大切な人が亡くなっても、その人の記憶や教え、言葉は私たちの中に残り続けます。

② 「死」は終わりではなく、形が変わること

「物理空間」にある体は消えても、「情報空間」にあるものは消えません。もしかすると、亡くなった人の「気」や「思い」は、情報空間のどこかに残り続けているのかもしれませんね。


5. まとめ

  • この世界には「物理空間(見えるもの)」と「情報空間(見えないもの)」がある

  • 情報空間のもの(言葉・音楽・記憶)は、物理空間に影響を与える

  • 「死」とは、物理空間の体が消えること。でも、情報空間の記憶や思いは残る

  • 亡くなった人の「気」も、情報としてこの世界に存在し続けるかもしれない

「死」は悲しいことかもしれません。でも、それは「すべてが終わること」ではなく、「形が変わること」とも考えられます。

大切な人の思い出や言葉を大切にすることで、その人の「気」や「情報」は、これからも生き続けるのかもしれませんね。

いいなと思ったら応援しよう!

守屋吉之助🌈Healing artist
皆様のご支援は、自己研鑽に生かされます^^