見出し画像

ささやかな国際交流(その2)

6/21(金)の夜は、
一年で最も短い夜の夏至の夜。

思いがけずシェアハウスの隣人
スウェーデンカップルと「文化」を語り合う夜となった。

スウェーデンでは伝統的な夏至祭というお祭りがあることから
この日女性が頭に小さな花飾りをつけ
チーズパイやゆでたじゃがいも、サラダ
季節のフルーツなどでもてなしてくださった。

飾りをつけたメイポールを立て
フォークダンスを踊ったり
大人たちはビールやスナップスを飲んで夜を明かすのだとか。

あいにくこの日彼らが出してくれたのは
「ポスクムスト」というコーラのような色の炭酸入り飲み物で
天然の甘味のやさしい味だった。

日本で6/30に行われる夏越祭の話や
彼らが今回日本で東北や、白川郷や金沢を経て
奈良経由で京都に至る旅の話など
ぎこちない英語と日本語で語り合った。

盛岡で海を眺めながら抹茶をいただいたとか
伊達政宗がかっこいいとか・・・
本当に日本文化が好きで、
観光キャンペーンに乗せられることなく
彼ら独自の視点で旅先を選んでいるのがとても好感が持てた。

「あなたの好きな日本の食べ物は何?」と聞かれて
う~んと考えながら、
ごはん、のり・・などと言い
「くずきり」の英語での説明には苦戦した(笑)

あとから寿司とかウナギとかにしとけばよかったなと・・

同じ日本人同士だと
いわなくてもわかってくれているだろうと期待して
勝手に腹を立てたり
先入観で話したりしがちだけれど、
最初から文化が違う者同士だと
お互い分かり合おうと努力するから
もしかしたら短期間でずっと深い付き合いができるかもしれない。

人は身近であればあるほど無遠慮で要求も大きくなって
やさしくなれなかったりするかもしれないけれど
自分と全く同じ人間などこの世にいないのだと思えば
違いもわかりあえないこともあきらめがつく。

それでも年の功か
かつてよりはずっと人の話を聞けるようになったし
違いも楽しめるように成長したかな。

目の前の人が
その人らしく、幸せであることを願えるようになったもの。

ささやかな毎日の積み重ねが
やがて大きな希望に育っていくのだと
なんとなく思えるようになったもの。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?