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朝顔と七夕

朝顔に最初に親しんだのは
小学生の理科だったっけ。
学級ごとの畑に種をまいて・・
ん・・あれはひまわりだっけ。

とにかく朝顔の種をまいて育てたのはそのころだ。

大人になってあらためて朝顔に出会ったのは
「入江朝顔まつり」。

毎年7月6日~8日の三日間に行われ、
入江鬼子母神を中心に
120軒もの朝顔業者と100軒の露店が並ぶ。
早朝から深夜まで続き、
毎年40万人もの人でにぎわう夏の風物詩だ。

入江の朝顔が有名になったのは江戸末期、文化文政のころ。
当時盛んだったのは「変わり咲き」の朝顔で
千種もの朝顔が人々を楽しませたという。
大正期に植木屋の衰退とともに下火となり、
一旦姿を消すも、
戦後のすさんだ世の中に灯をと朝顔市として復活した。

こちらで初めて購入したのは十年ほど前だったろうか。
「団十郎」という種類の朝顔だった。
団十郎とはもちろん歌舞伎役者の団十郎・・
花の色が、五代目団十郎が「暫」の演目の衣装に使って流行した、
団十郎茶なのだ。

そもそも朝顔が日本に伝えられたのは中国から。
奈良時代に遣唐使により伝わった当初は、
下剤の薬としての種であり、
観賞用となったのは江戸時代になってからだそう。

中国名で朝顔の種を牽牛子(けんごし)といい
その花を牽牛花(けんぎゅうか)ということから
牽牛の花として、七夕の前後3日間がお祭りになったとか。

今年はいただいた古代朝顔の種をまいて
隣のスウェーデンカップルとベランダで育てており
花が咲くのが楽しみに、毎朝水をやっている。

6粒の種が最初は3粒しか芽が出なくて心配したが
今のところ全部順調に育っている。

あと2週間ぐらいあるから
七夕あたりには花をつけるだろうか・・

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