水という資源について
中国のペットボトル飲料水市場は世界消費の4分の1。
2013年からの五年間で輸入量は3倍になっているという。
中国は、世界人口の20%なのに対し、水資源は7%。
1人あたりの水資源は世界平均の4分の1。
しかも都市の90%の地下水、
河川・湖沼の水の75%が汚染されているという。
将来に向けて中国の水危機が予想される中、
中国政府は飲料水を確保するために
870億ドルを環境プロジェクトに投じている。
中国のニュージーランドやロシアでの
飲料水確保にまつわる工場建設に関するトラブルや、
日本での、土地買収のニュースが聞こえてくる理由がわかってくる。
日本では、今でこそペットボトル水が当たり前に販売されるようになったがかつては必要なかった。
井戸水が飲めたし、水道水も多くの地域で飲める水だからだ。
世界196カ国のうち、何と水道水が飲めるのは15カ国。
そのうちでアジア地域は日本だけ。
これまで海外旅行をした時、水や野菜に気をつけるようにしていたが
二度お腹を下したことがある。
一度目は、ケニアで現地の人が食べるトウモロコシの粉を使ったような食事を食べたあと。
二度目は、タイで庶民的な魚介しゃぶしゃぶを食べたあと。
単純に水が原因だったのかはわからないが
海外で水は必ず買わなければならなかった。
日本で当たり前に水を飲めることは
幸せなことだと改めて思う。
人間の体の60%を占める水は
命の源といっても過言ではない。
日本の水資源の豊かさは、
日本の国土の3分の2が森林であるという恩恵でもある。
本来、埋蔵されたエネルギーや水といった資源は
地球が作り出しているもの。
人が貢献できるとしたら、
それを守り、有効に使うことだと思う。