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英語を話せるってなに?私の目指すグローバルな人材①

2020年度から小学校5、6年生で
英語が教科化となり
それまで5、6年生で行っていた
外国語活動は
3、4年生へと引き下げられました。

この改訂の全面実施から早4年。
“できるだけ早いうちに英語を!”
と謳う子供向けの英会話教室や英語教材、
インターナショナルスクールが
ますます目につく今日この頃です。
我が子は一体何から始めれば…と
頭を抱えている親御さんも
多いのではないでしょうか。




英語早期教育とバイリンガル育成

英語を話せるようになるためには、
できるだけ早いうちに
英語教育を始めた方がいいという定説

一度は耳にしたことがあるでしょう。

我が家にも4歳の息子がいますが、
同世代のお子さんを持つご両親はやはり
「英語教室のあるこども園に入れたいんです」
とか
「〇〇〇の教材、ついに購入したんだ。
高かったんだけどねぇ」

とか
英語早期教育への興味関心が高い方が多く、
実際にお金をかけて
早期教育をしているご家庭

よく見るようになりました。

専門分野は英語教育な私ですが、
「早ければ早いほどいい」というフレーズに
不安を抱えている親の1人である
のも事実です。

しかしそれでも決心がつかず、
英語早期教育に踏み込めないのは
いくつか心配事があるからです。

①絶対にバイリンガルになるという保証はない

○○の教材を買えば、
○○インターナショナルスクールに入園させれば、
本当にこの子達は10年後、
バイリンガルになっているのだろうか?

なっていなかった場合、
うん百万とかけてきたお金は…?

②そもそも
我が子にバイリンガルになってほしいのか?

それはなぜ?
日本にいて、英語が話せないと
生き残れなくなるのか?
英語が話せないと、収入が低くなるのか?
英語が話せないと幸せになれないのか?
根拠は?


という疑問が浮かびます。


“これからはグローバルな人材が求められる”
といいますが、
英語が話せる=グローバルな人材なのか?
とモヤモヤ堂々巡りの日々です。

ここからはあくまで私個人の感想・意見です。
同じように悩んでいる方、
何か目に見えない
エイゴハデキルダケハヤク…の魔物に
取り憑かれて葛藤している方

少しでも参考になればと思います。

実際の英会話教室を見学して

我が子が通う幼稚園でも
週に1回程度、
英会話教室
を行っているようです。
年に1回くらい
英会話教室の保護者参観日があるので
我が子が幼稚園で頑張っている様子を見ながら、
幼稚園での英会話教室はどのような雰囲気か
観察できるのが楽しみでした。

我が子の幼稚園は
外部の英会話教室?に委託して
外国人先生を派遣してもらって、
オールイングリッシュの形で
行われているようでした。

担任の先生は後ろで
サポートが必要な子のそばで
見守るようなスタイルでした。

我が子を含む数名は
楽しそうに過ごしていました。
我が子は、
次々英語で話しかけてくる先生に
数打ちゃ当たる方式で、
どんどん発言していました。

が!気が付くと!
クラスのうちの数名が
しくしく泣き始めていました。

驚いたのは、
普段元気いっぱいの
泣くような子ではないお友達も
泣いて担任の先生にしがみついていた
ことです。

考えてみてください。
あまり見慣れない外国人の先生が
母語ではない言葉で話しかけてきて
何を言っているかわからない…

それでも畳み掛けるように話しかけられる…
大人でも怖くないですか??

私の尊敬する師匠は
オールイングリッシュの話をすると
ロシア語でひたすら話しかけてきます(笑)
ロシア語は勉強したことがないので、
私にとっては意味不明で困っていると、
師匠は
「推測してごらん、
たくさん聞いてれば話せるようになるよ」

と言ってきます(笑)
これがオールイングリッシュの授業を受けている
子供たちの気持ちだよ
と言われて
なるほどと納得してしまいました。




またその数ヶ月後
今度は英会話教室の無料体験に行ってみました。

外国人先生オールイングリッシュのクラスで
4、5歳の子供達が5人参加していました。

こちらでびっくりしたのは、
学校でいうところの
学級崩壊状態だったということ…

教師用のピクチャーカードを
投げたり踏んだりして
3人の子供たちが遊び始めました。
アクティビティで使うと思われる、ボールを投げて、
大人しく座っている子や体験に来た我が子に
今にもぶつかりそうです…!

先生は一生懸命
4.5歳でもわかる程度の英語で注意しますが、
そのような簡単な英語では
子供達にはなぜダメなのか理解できないからか、
一向にやめませんでした。
おそらく子供達は、
この先生は何しても本気では怒らないだろう
先生のことを舐めていたのでしょう。

おそらく外国人の先生は
日本語もわかる方のように
私には見えていました。
しかし、会社の方針なのか、
「日本語は使うな」と言われているのでしょう。


驚いたのはさらにその後
日本人先生が少し遅れて入ってくると、
一緒になって大暴れしていたうちの1人の子が
しくしく泣いて、
日本人先生にしがみつき
離れなくなったのです…!

この様子を見て
あぁ、あの子は
問題行動を起こすような子じゃなかったんだ

意思疎通ができないことの歯痒さ
何を話しているかわからない
恐怖の裏返し
だったんだと思いました

自分の話したことが分かってもらえた、
自分の話したことについて
自分がわかる言葉で
リアクションをしてくれた、
コミュニケーションがとれるという
安心感
があってこそ、
初めて何か新しいものを得るための準備が
整うのではないかと思いました。

あまりにも落ち着かなかない教室を
1人見学している私は
ついにみていられず←
「◯◯くん、ボール投げるのすごい上手だね!
何かスポーツ習っているの?」

と声をかけてしまいました…。
すると、彼はニヤリと笑って
「僕はサッカーは習ってるけどね!」
得意げに教えてくれました。

あぁ、この子はもっと自分を見て、
認めて褒めて欲しかったんだろうな

思いました。

子供を褒めるという行為一つをとっても、
お母さんがいつも褒めてくれるように
日本語で褒められるのと、
4.5歳でも意味を推測できる程度の
英語で褒められるのと、
同じ褒めたであっても
子供にとっては
どちらがより褒めた質が、
高いものになったでしょうか。



立て続けにこのような場面に出くわしてしまうと
オールイングリッシュで
バンバン英語を叩き込む
より
4.5歳の子供たちの心を
もっと豊かに育むこと

子供たちの人格形成のためにも
大切なんじゃないかなぁと思ってしまいました。

イマージョン教育の幼稚園を見学して

イマージョン教育を行っているこども園
2園を見学に行ってみました

が、ちょっと長くなってきてしまったので
続きは次の記事に書きたいと思います…。
②に続きます!


最後まで読んでくださり、
ありがとうございました♪

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