初めての転職活動を通じて得たこと
こんにちは。初めてのnoteを書きます。
私は大手SIerで働くシステムエンジニアです。
今回のテーマは、人生で初めて経験した転職活動とそこで得たことについて書きたいと思います。
転職活動のきっかけ
これまでの社会人生活の中でつらいことはありましたが、転職したいと思ったことはありませんでした。どちらかというとSEとして良い経験を積むことができたと思っています。
しかし、現在の仕事に携わってから5年以上がたち、事業が社会や顧客に貢献できていると思えず、やりがいを感じることができない日々が続いていました。また、部署内にジョブローテーションの文化もなく、10年以上同じシステムに携わっている人もいる状況で、このままだとずっと今の業務をやり続けることになると思い、危機感を感じていました。
そこで、転職するしないに関わらず、外の世界にはどのような仕事があり、自分がどのくらいの市場価値があるのか確かめたいと思い、転職活動を始めてみることにしました。
まず始めたこと
自分のこれまでのキャリアを棚卸しするため、これまでの経歴を職務経歴書にまとめることから始めました。
次に、私は新卒で入社したSIerでの働き方しか知らないため、IT業界にはどのような業種や職種があり、そこで働く人たちはどのように働いているのかを知りたいと思いました。
そこで、Wantedlyに登録し、自分のプロフィールを公開することにしました。また、Twitterで転職用のアカウントを作り、そこで転職活動についても発信するようにしました。
すると、WantedlyやTwitterで何社かスカウト連絡をいただくようになり、カジュアル面談をしていただくことになりました。
カジュアル面談を通じて得たこと
これまで新卒の就活時の面接しか経験したことがなかった自分にとって、カジュアル面談は新鮮でした。堅い雰囲気は一切なく、面談者の方から事業内容を説明いただけたり、実際の現場のエンジニアの方の話も聞くことができ、非常に有意義な時間でした。
企業の方の話を聞いてみたいと思っている人にとっては、Wantedlyなどを通じてカジュアル面談を申し込むことは有効だと感じました。
転職エージェントサービスを通じて得たこと
次に3社の転職エージェントサービスに登録しました。すぐにエージェント担当者との面談がセッティングされ、履歴書と職務経歴書の準備、なぜ転職したいのか、どのような業種・職種を志望するのかといった質問をされ、転職活動の方向性を整理していきました。
3社それぞれサービスや担当者によって対応も異なっており、複数のエージェントサービスに登録することは重要だと感じました。
また、自分以外の人に話したり質問されることで、一人で悩むよりも頭の中が整理できるようになったと感じました。転職エージェントサービスを通じて、転職活動が本格的に進むきっかけになったと思います。
企業の採用面接を通じて得たこと
さまざまな企業の求人情報を確認したうえで、私は5社応募しました。
エージェント担当者からは、とにかく面接に進むことで企業の理解も深まるので、たくさん受けたほうがいいと言われましたが、今回の経験を通じて半分当たっていて、半分間違っていると感じました。
まず、求人情報だけを見ていても企業のことは何もわからないし、実際に企業の人と会ってみないと理解は深まらないと思います。そういう意味では面接に進むことは非常に重要と思いました。
しかし、事前に企業研究してみて志望動機が語れない企業については、面接に進んでも落とされるか、面接で答えづらいという結果になるので、多く受ければいいということではないと感じました。
転職活動の結果と自分で出した結論
5社応募したうちの1社から内定をいただくことができました。最初から最も志望度が高く、自分が目指すキャリアプランに近い企業だったので、内定の連絡をいただいたときは本当に嬉しかったです。
また、提示いただいた条件も良く、年収も現職と同等もしくは評価次第でアップという条件でした。
しかし、自分の中で悩み抜いた結果、自分が出した結論は『現職に残る』でした。理由は以下の3点です。
①転職活動を通じて自分の目指すキャリアプランが明確になり、
それが現職で実現できそうだと感じたこと
②さまざまな企業を見たうえで現職の待遇や年収などの評価は
非常に高いものであると気づいたこと
③現職でこれまで自分のことを評価していただいた方々がたくさんいて、
転職を決断する前に部署異動などの選択肢も検討したいと思ったこと
今回の転職活動の気づき
まとめに入る前に、今回の転職活動を通じて得た気づき事項についても記載したいと思います。
①オンライン面接の効率性
今回の面接は全てオンライン面接でした。私は現職を続けながら転職活動をしていたため、オンライン面接はスケジュール調整がしやすく、非常に有難かったです。
もし、オンライン面接でなかったら、こんなにスムーズに日程調整して選考を進めることができなかったと感じました。
②転職エージェントとの付き合い方
転職エージェントサービスは転職することを決めている場合は非常に有効なサービスだと思います。しかし、まだ転職するかどうか決めてない段階だと注意が必要だと感じました。
最初の面談の際に「転職するか迷っている」と伝えても、そんなことはお構いなしに、転職ありきでどんどん進んでいきます。
最初は「まずは求人情報を紹介するので少しでも興味があれば応募を」と言われ、「書類が通れば、面接は進んでください。その後合わないと思えば辞退すればいいので」となり、一次面接通過すると「おめでとうございます。ぜひ次の面接へ」といった感じです。
そして、内定をいただいた後は毎日のように電話がかかってきて、「せっかく内定もらえたのだから転職したほうがいい」「こんなチャンスはもう来ない」などと言われ続け、転職推しの圧がすごかったです。
そのため、転職エージェントサービスに申し込む際は、自分の方向性をある程度決めてから申し込んだほうが良いと思います。
まとめ
今回の転職活動では結果として『現職に残る』という選択をしました。
しかし、今回の転職活動を通じて、次に転職活動をするときにどう進めれば良いかを知ることができ、自分の市場価値も知ることができました。
転職活動を通じて、さまざまな企業を知ることができ、日々のニュースなどを見ていても感じ方やアンテナが変わった気がしています。
また、今回の転職活動で以下のスキルがあればもっと選択肢が増えると思いました。
①英語力(TOEIC)
②AWS、Azureなどのクラウド関連の知識・スキル
そして、今回の転職活動の中で心に残った言葉として『転職は戦略的に』という言葉があります。一時の感情や他人の言葉に流されて決めてしまうのではなく、徹底的に情報収集して、戦略的に進めていくことが重要だと感じました。
今回の転職活動を通じて得たことを活かして、自分のキャリアにしっかり向き合い、ステップアップしていきたいと思います。