妖精界と人間界の寓話的邂逅―突撃!妖精証言録(出演者の語る、妖精たちの生態系)
10月13日(金)~15日(日)に吉祥寺シアターにて上演される、妖精大図鑑『無関係のジョバンニ』。
“エキセントリックセンチメンタル”を標榜し、ハイクオリティなダンスとシュールなコントを矢継ぎ早に繰り広げながら、観たこともない超然的世界へと私たちを手招きする小人たちの集まり―それが妖精大図鑑である。
我々吉祥寺シアターは謎深きその生態に迫るべく、『無関係のジョバンニ』に出演するキャストたちへの接触を試みた―
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【安部萌】
―簡単な自己紹介をお願いいたします。
1995年山形県生まれ、多摩美術大学演劇舞踊コース卒業。主に舞台上で踊ったり、時たま喋ったりしています。
―妖精大図鑑を初めて観た時の印象を教えてください。
今思えば順番の時空が歪んでいるのですが、先に出演させていただいていた上で卒業公演を観に行ったのが初めての妖精大図鑑でした。
チケットとして渡されたのが羊羹で...まずそこで心奪われまして、そこからは「やはり激ヤバに面白い。なんなんだこのめくるめく形容し難い素敵世界は.....この先輩たちスゴイ....」が脳内を反響し続けていました。
―「今作『無関係のジョバンニ』のここを推したい」という点を教えてください。
タイトルの素敵さです。
と、言っておきます。
妖精さんはいつもまずタイトルが良質で推せます。
また、これは毎公演言えることなのですが、出演者はもちろんのことスタッフ含めて関わった全ての人(妖精)のことが、観終わった頃にはきっと愛おしくなっているはず。これは推しポイントでもあり、そして妖精大図鑑の秘めたる真髄のひとつなのではと思っています。
【神保治暉(エリア51)】
―簡単な自己紹介をお願いいたします。
1994年生。エリア51代表、じおらま主宰。演劇作家をはじめ作曲家や映像作家など。
―妖精大図鑑を初めて観た時の印象を教えてください。
それこそ10年前とかなので曖昧な記憶ですが、Geki地下Libertyの使い方がすごい上手だった印象があります。使い方、というか遊び方。すごいふざけてたような気がします。
でも、すごいかっこよかったんです。それからずっとファンです。
―「今作『無関係のジョバンニ』のここを推したい」という点を教えてください。
百合子さんの振付け、出演者たちの素晴らしい身体性が、ナンセンスで破綻寸前のテキストの土台となり、身体や音がそれを遊びに遊び抜いて、ぐしゃっといい加減に舞台に配置しているところです。
なのになんでこんなにかわいくてかっこいいんでしょう。不思議。
【住 玲衣奈】
―簡単な自己紹介をお願いいたします。
富山県出身、住玲衣奈です。桜美林大学卒で、普段はダンサーをしています。
―妖精大図鑑を初めて観た時の印象を教えてください。
Dance New Air 2014の野外パフォーマンスが初見です。私も別作品で参加していたのですが、ねるねるねるねのような色彩の衣装で踊る集団に度肝抜かれました。なにこの人達!?多摩美ってみんなこうなの!?コワイ!と。
―「今作『無関係のジョバンニ』のここを推したい」という点を教えてください。
個性的でキュートな登場人物達です。きっと好きになります。私は彼らと友達になりたいくらい好きです。1回全員連れて飲みに行きたいですね。
【中村亮太】
―簡単な自己紹介をお願いいたします。
熊本県出身の今年30歳になる俳優です。あちこちお邪魔してお世話になりながら俳優をしています。
―妖精大図鑑を初めて観た時の印象を教えてください。
以前は踊ったり喋ったりする作品を観る際に、踊っている時間に言い知れぬ不安を感じる性質だったのですが、初めて妖精大図鑑を観た時は喋っている時間のほうが不安に感じたことを覚えています。奇妙すぎて。これは褒めです。
―「今作『無関係のジョバンニ』のここを推したい」という点を教えてください。
ニコニコしながら梯子を外してきますので、そこからが本番と思って楽しんで観ていただきたいです。
【畑中 実】
―簡単な自己紹介をお願いいたします。
畑中実と申します。さそり座B型40歳、好きな言葉は「右打ち」です。
―妖精大図鑑を初めて観た時の印象を教えてください。
とにかく楽しい時間の中に、なんかわからんけどしっとりと「いいねぇ」と思う瞬間がある、そんな印象でした。
―「今作『無関係のジョバンニ』のここを推したい」という点を教えてください。
全年齢オーケー、衣装や振付け、ネタもひっくるめて、観た方それぞれに推せるポイントが必ず用意されているところです。
【平山 犬】
―簡単な自己紹介をお願いいたします。
平山犬です。29歳です。多摩美術大学の映像演劇学科というところで妖精さんと出会いました。コントを書いたりしています。好きなパンはベーコンエピです。
―妖精大図鑑を初めて観た時の印象を教えてください。
最初の印象ではないのですが、卒業制作の経過報告会というそれなりに真面目な場所にも関わらず、妖精さんはよくわからない報告をしながらフラフープを首でずっと回していました。
当然のように「なんだ、この人たちは!」と思いました。10年経った今でも「なんだ、この人たちは!」と思い続けてます。
客席から観た妖精大図鑑の印象は、無敵だけど儚くて、キラキラしてるのに切なくて、くだらないのにかっこよくて、ずるいなぁと思います。なんだ、この人たちは!
―「今作『無関係のジョバンニ』のここを推したい」という点を教えてください。
ダンスは言わずもがな最高ですし、衣装もたまらなく可愛いし、お話の手触りもすごくいい。あげたらキリが無いのですが、1シーン本当にどうしようもないシーンがあります。キュートすぎて稽古場で毎回ハートを鷲掴みにされます。妖精大図鑑の原液のようなシーン。みなさんもどうぞ薄めずそのままクッといっちゃってください。赤い帽子が出てくるシーンです。
それから、よく妖精大図鑑の照明をやってくれていた高瀬氏が海外から一時帰国し、今回また照明をやってくれます。パワーアップした高瀬氏の照明。きっとどえらいかっこいい照明になるので推しです!
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妖精大図鑑『無関係のジョバンニ』
10月13日(金)~15日(日)
■公演詳細
■ご予約
・武蔵野文化生涯学習事業団
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-s/showList?en=356
・CoRich舞台芸術!
https://stage.corich.jp/stage_main/245068
・e+
https://eplus.jp/sf/detail/3910590001-P0030001
(担当:小西力矢)
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