【2021年版】仮想通貨XLM(ステラルーメン)とは?特徴や将来性を解説
この記事なこんな方向けです
・仮想通貨XLM(ステラルーメン)についてに知りたい
この記事でわかること
・仮想通貨XLM(ステラルーメン)とは?
・仮想通貨XLM(ステラルーメン)の特徴や将来性について
・仮想通貨XLM(ステラルーメン)の運用考察
目次
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)とは?
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)の特徴
-グローバルな金融サービスを提供
-Stellar(ステラ)独自のSCP
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)の今後と将来性
-プロトコル15へのアップデート
-法定通貨のステーブルコインをステラネットワークで発行
-エイコンシティとAkoin(エイコン)
-IBMの国際送金ネットワーク(Blockchain World Wire/BWW)
-ウクライナ政府とステラ財団が提携した
-USDCが、ステラのブロックチェーンでリリース
-EURBが、ステラネットワーク上で発行
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)の運用考察
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)のまとめと詳細情報
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)とは?
Stellar(ステラ)は2014年7月に公開。
XLM(ステラルーメン)は、リップル社の元開発者・共同創業者であるジェド・マケーレブ氏によって開発された仮想通貨。
個人間の送金や国際送金における問題を解決することを目的として開発されたブロックチェーン「Stellar(ステラ)」上で使用されている。
公開と同時に1,000億XLM発行されましたが、2019年11月には550億XLMがバーン(使用不可能な状態にされること)されました。
発行上限は1000億XLM+年1%でしたが、2019年10月にXLM(ステラルーメン)のコミュニティによる投票を経て、新規発行が終了しました。
※Stellar Development Foundation(SDF)と呼ばれる非営利団体により開発・運営が行われており、Stellar(ステラ)の基本理念実現のためだけに活動しています。
SDFは、Stellar(ステラ)やXLM(ステラルーメン)を活用し、人々がグローバルに金融サービスを利用できる仕組みを構築することを目的として活動している。
Stellar(ステラ)は「通貨として使われること」を目指している仮想通貨であり、そのために敢えて価格の高騰を防ぐしくみを取り入れエアドロップを活発に行って普及を促してきました。
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)の特徴
-グローバルな金融サービスを提供
運営が発行したIOUをやり取りすることで、価値の移動を実現しています。
※IOUというのは「借用証明書」、Stellar(ステラ)内の入出金処理を行うデータのこと。
Stellar(ステラ)では送金時に支払う手数料は承認者の報酬にならず、運営でプールされて新規発行分として再分配されるようになっています。
不正と判断される送金の手数料は高くなるようなしくみもあり、不正を働いても利益が出ないようになっています。
Stellar(ステラ)はブリッジ通貨としての機能を持っており、法定通貨の両替に利用することができるのです。
また、Stellar(ステラ)を利用して両替すれば銀行を利用する必要がありませんので、高速かつ安い手数料で両替することができます。
※ブリッジ通貨とはその名の通り、橋渡しの役割を持つ通貨のことです。
※ブリッジ通貨を実現するのも、IOUを利用します。
ブリッジ通貨に関するIOUは各参加者からの指示で作成されますが、逆の両替のIOUとセットでなければ実行できません。
そこでStellar(ステラ)は保持している世界中の両替のIOUの中から最適なIOUを選んで両替を実行するのです。
※Stellar(ステラ)上ではアセット(資産)を発行することができ、発行されたアセット(資産)はStellar(ステラ)のネットワーク上でグローバルに移動することができます。
Stellar(ステラ)のプラットフォーム上では、残高の他に、bids(売注文)とasks(買注文)を保存しておくことができます。
それらの注文はStellar(ステラ)ネットワーク上で自動的に処理される。
「Stellarport」「StellarX」といった分散型取引所(Decentralized Exchange、DEX)で各種の注文操作をすることも出来ます。
-Stellar(ステラ)独自のSCP
恒星コンセンサスプロトコル(SCP)は、Stellar(ステラ)ネットワークの基本的なコンセンサスアルゴリズムで、誰でもノードを操作して、Stellar(ステラ)ネットワークに参加できる分散型で非中央集権的になっています。ただし、取引の承認についてのみ運用団体が管理しています。
コンセンサスアルゴリズムは、仮想通貨の信頼性を保証するとともに、マイニングそのものを決めるしくみです。
ビットコインの「プルーフ・オブ・ワーク」が有名ですが、他に数種類存在しており、Stellar(ステラ)では、このコンセンサスアルゴリズムも独自のSCPを採用しています。
ビットコインなどのコンセンサスアルゴリズムは「全員の承認」が必要ですが、Stellar(ステラ)の場合は全員の承認を必要としていません。Stellar(ステラ)では、参加者が選んだ「信頼できる参加者」つまり運用団体の承認によってのみ処理を進められるようになっています。
Stellar(ステラ)の決済速度はビットコインに比べて飛躍的に速くなっているのです。
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)の今後と将来性
-プロトコル15へのアップデート
ステラの大型アップグレードで「プロトコル15」が、2020年11月23日に実装されました。
プロトコル15は、プロトコル13のアップグレード版で、2つの機能が導入された。
・スポンサー予約金
・請求可能残高
スポンサー予約金とは?
ステラネットワークの口座から、他の口座の支払を完了させる機能
請求可能残高とは?
別の口座の引当金を支払うことを可能にします。
支払を 2 つの部分に分割するために使用でき、これにより、送信側は送信側のアカウントにのみ依存し、受取は受信側のアカウントのみに依存できる。
これらが何を目的としているか?
ステラネットワークは、他のプロトコルやネットワークとの相互運用を簡単にしていき、世界中の資産交換による国境を越えた支払いを高速かつ安価で使いやすくするため。
-法定通貨のステーブルコインをステラネットワークで発行
ステラ開発財団は、ステラネットワークと提携し、アルゼンチンの法定通貨ペソのステーブルコインARSTと、ブラジルの法定通貨レアルのステーブルコインBRLTについて、ステラネットワークでの発行を行ったことを発表した。
ステラはラテンアメリカの送金問題改善を掲げており、ステラネットワークは、ステラを使用して、従来の資産とデジタル資産の間のプログラムによる相互運用性を提供するものとしている。
目的国際送金であり、手頃なコストで全ての人々に対し、信用や貯蓄、保険、決済、送金などの基本的な金融サービスへアクセスできるようにする取り組みを推進することを目的としているという。
両国の法定通貨はハイパーインフレによって価値が低下しているものの、南米において最大の経済国であるため、送金需要の高さが見込まれる。
-エイコンシティとAkoin(エイコン)
ステラのブロックチェーン技術が仮想通貨Akoin(エイコン)に用いられ、セネガルの暗号都市「エイコンシティ」すべての施設で取引できるようになります。
この暗号都市計画は、グラミー賞受賞歴を持つ大物シンガーAkon氏により発表された。
2023年にインフラ整備、2024年から2029年にかけて仮想通貨エコシステムが完結する予定です。
また「Akoin」は、暗号都市だけでなくアフリカ54ヶ国での普及を目指し、開発が進められています。
これらのことから2030年までに、ステラのブロックチェーン技術を用いた「Akoin」は、アフリカを中心に認知度が上がると予想されます。
※仮想通貨Akoin(エイコン)は先進医療地域で重要な一歩を踏み出したとされる。
-IBMの国際送金ネットワーク(Blockchain World Wire/BWW)
IBMが開発するBWWは、Stellarのブロックチェーン・プロトコルを用いて、受け手と送り手銀行が直接やり取りする、リアルタイムの国際送金を実現するブリッジ通貨として、XLM(ステラルーメン)を使用する。
※現在、72か国で合計47の通貨と44もの銀行が提携している
-ウクライナ政府とステラ財団が提携した
ステラ財団がデジタル通貨を発行するわけじゃなく、デジタル通貨開発に協力して国内通貨や資産のデジタル化を推進することになるようだ。
-USDCが、ステラのブロックチェーンでリリース
2021年第1四半期にステラ(XLM)ブロックチェーンで、米ドルペッグのステーブルコイン(USDC)がリリースされる予定であることを発表。
※米ドルペッグのステーブルコイン(USDC)はCircleとコインベースが管理している通貨である。
USDCに対応しているネットワークは、イーサリアム(ETH)とアルゴランド(ALGO)の2つのネットワーク上で発行されており、ステラ(XLM)が新たにサポートブロックチェーンとして加わる予定となる。
-EURBが、ステラネットワーク上で発行
ヨーロッパで最も古い銀行の1つとして知られる(Bankhaus von der Heydt)がデジタル資産管理技術を提供しているBitbond(ビットボンド)と協力して、ステラネットワーク上でユーロ建ステーブルコインである(EURB)を発行することを発表した。
銀行機関によってステラが基盤となるステーブルコインが発行されるのは今回が初であるとの報告もあるようです。
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)の運用考察
※みんなの仮想通貨様引用
仮想通貨XLM(ステラルーメン)は仮想通貨XRP(リップル)と相関性を持ち価格変動をしてきたが、リップルの暴落やステラの単独上げなど価格が読みづらくなってきているのが現状である。
ただし、リップルもステラも個々に国際送金における優位性を持ち、ステラに関しては決済手段としても非常に優れている。
リップルは安定したコミットも持ち合わせており、投資における利益も大きいため人気が集まっていることは間違いない。事実、ネット上での検索数も仮想通貨の中での比率が上がっている。
●仮想通貨XLM(ステラルーメン)のまとめと詳細情報
情報のまとめ
【特徴】
マウント・ゴックス(Mt GOX)を創業したジェド・マケーレブ氏が開発の中心人物である。
個人向けの決済、送金システムの効率化を目指し、開発設計が進む。
ステラのネットワーク内では、米ドルや日本円などの法定通貨と交換が可能になっており、ステラネットワークを利用した法定通貨が増えている。
非営利団体であるステラ開発財団が運営しています。
発行上限枚数の上限が毎年1%増加するという他の仮想通貨にはない特徴があります。2019年11月に総供給量の約半数をバーンしました。
【時価総額】
約 2,986億円
【発行上限】
104,264,152,998
【承認方式】
federated Byzantine agreement
【上場時期】
2014年08月04日
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