ゆうひが丘の総理大臣
「教員のいじめ」が問題になっているようですね。
まだまだ、一般の人は教員に対してどんなイメージがあるのだろう。僕は教員だった。教員になる前の先生のイメージを思い出してみた。真っ先に出てきたのは、「ゆうひが丘の総理大臣」の中村雅俊。英語の教師なんだけど、ちょっとHで破天荒な熱血教師。生徒たちが抱える問題を解決して、夕日に向かって海岸を走る。解決するから、エンディングではスッキリ。フィードバックするかのように、教訓がロールアップする。同僚には、神田正輝や由美かおる。教頭には宍戸錠。教頭補佐役で小松政夫。学校にも役職があるのはご存じだろう。ざっと頭に浮かんだものだけでも、理事長、理事、校長、教頭、学年主任。生徒と接するためだけに教師になった人達だけど、人は時に苦しめられる。指導能力があればあるほど、現場から離れる傾向にあるし、出世欲の強い人もいる。権力が欲しい人もいる。そりゃあいろいろいますよ。先生だって。当然そこには、妬みや恨み、陰口や噂、比較、優劣や劣等。教員間だけではない。生徒との関係や保護者が絡み合っている。そこに自分の家庭の問題なんて入ってきたら、もうお手上げ。どんなに強い人だっておかしくなっちゃうよ。
「金八先生」は生徒の問題にクローズアップしていたから目立たなかったけど、「GTO」は割と教員間の異常な世界を描いていた方なんじゃないかな。
聖職者なんて思われているのは、いつの時代までなんだろう。先生だって人間なんだ。パワハラ、セクハラ、いじめ。全部あるよ。人間だもん。だから人を教育できるんじゃないかな。PUREな世界を求めて、勤めるようになったんだ。それはある意味正しいかな。だって、建前はいつだってPUREさ。そこを目指さなきゃならないし、それを守ろうとしてきた。それも嘘じゃない。
組織の中に巻き込まれちゃうんだ。きっと。
公に出るのはいつだって公立学校から。私立は企業だから。マイナスイメージだけは、絶対に出せない。みんな、そういう意識で働いている。自らの看板を背負っているから。
どこにでもある。大なり小なり。
僕は、中村雅俊になりたかった。
🍀I hope you are happier than yesterday.