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初めての居候の夏

実家を離れて十数年経つ。居心地の悪さをいつも感じていた。家賃として、月に10万円払っていた。食事や洗濯、光熱費を考えたら安いと思っていた。でも、居心地が悪く、実家から離れて暮らしたかった。結婚相手が見つかり同棲。結婚後は、マンションを購入した。その後、一軒家に移った。離婚してすべてを失った。そして、また実家へ。。。。。。。。。

実家なのだけど、居候感が半端ない。部屋は、親父の趣味の部屋を間借りしている。風の通り道がない部屋で、この季節は絶望感溢れる。隙間だらけの部屋で、クーラーは効かないし、電気代が気になって使っていない。もはや灼熱地獄だ。寝ていて汗がじわじわと湧いて出る。シーツだって、毎日替えないとダメな状態。部屋は常に何もなかったような状態に戻さなければならない。この辛さをバネにしなければならないのだろう。試練は人を強くする。この感じを忘れないようにしなければ、明日の私はない。

それにしても、初めての実家での夏は、相当過酷だ。連日の暑さ。クーラーなし。いつ熱中症になってもおかしくない。日中は、図書館へ避難する。朝から夕方まで、本を読み漁り、過酷な夜に備えてクールダウン。

人生の中で、こんな時間の使い方があってもいいと、自分に言い聞かせている。なんと自堕落な生活を送っているのだろう。自覚はあるので許して欲しい。

これから、家に帰ろうと思うのだけど、お尻が椅子から離れたがっていない。

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